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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
アイ・オー、Windows Storage Server 2003 R2搭載の「LANDISK」新製品

LANDISK HDLM-GWINシリーズ
 アイ・オー・データ機器は、OSにWindows Storage Server 2003 R2を搭載したLAN接続型HDDユニット「LANDISK HDLM-GWINシリーズ」を11月中旬より発売する。オープンプライスで、予想販売価格は300GBモデルの「HDLM-G300WIN」が20万円前後、500GBモデルの「HDLM-G500WIN」が26万円前後、750GBモデルの「HDLM-G750WIN」が32万円前後の見込み。

 HDLM-GWINシリーズは、HDDを2台内蔵する10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T搭載のギガビット対応のLAN接続型HDD。OSとしてマイクロソフトのストレージOS「Windows Storage Server 2003 R2」を搭載しており、OSライセンスが取得された状態で出荷されるため製品購入後にライセンス購入の必要がない。

 また、共有フォルダや共有プリンタのアクセス権設定などをActive Directoryで管理可能なほか、Windows Updateの自動実行や、モニターを接続して単体での機器設定などが可能だ。このほか、共有フォルダのシャドーコピー機能を利用したファイル復元、フォルダ単位で容量を制限できる「ディレクトリクォーター機能」、保存可能なファイル形式を設定できる「ファイルスクリーニング機能」といった機能を用意する。

 RAID機能では、同社が開発したRAIDコントローラ「DELTA2」を採用しており、2台のHDDによるミラーリングが行なえる。また、Windowsのリモートデスクトップ機能を利用した「RAID監視ツール」の利用が可能で、DELTA2の設定や状況確認、HDD容量や温度などの確認が可能。HDDの不良セクタを発見した場合に、自動的にHDDの部分修復や2台のHDDの双方向修復を行なう「アクティブリペア機能」が利用できる。なお、RAID機能はRAID 1のみをサポートする。

 内蔵HDDは、通電時でも交換が可能なホットスワップ機能を搭載しており、交換用のHDDも合わせて発売する。交換用HDDは同社が既に販売しているLAN接続型HDDユニット「HDLMシリーズ」向けのHDDが利用可能で、発売済みの300GBモデル「HDM-OP300」(62,790円)のほか、11月中旬発売予定の500GBモデル「HDM-OP500」(94,290円)、750GBモデル「HDM-OP750」(104,790円)が利用できる。


HDLM-GWINシリーズ 本体背面の模様。縦置きも可能だ HDLM-GWINシリーズ向けの交換用HDD

RAIDコントローラ「DELTA2」の詳細 データ伝送速度のイメージ アクティブリペア機能の詳細

 背面にUSB 2.0×2ポートを装備し、USB接続型のHDDを接続してHDD増設やバックアップが行なえる。なお、USB接続HDDへのミラーリングは対応しない。また、Windowsのみのサポートだが、USB接続型プリンタを利用したプリントサーバー機能を搭載する。このほか、イーサネットの通信データサイズを最大7KBまで拡張できるJumbo Frameや、Wake On LAN、オムロン製のUSB接続型UPSとの連携機能などをサポートする。

 本体サイズは230×265×120mm(幅×奥行×高)で、重量は約5.8kg。アイ・オー・データ機器によると、HDLM-GWINシリーズはインターコムのアンチウイルスソフト「V3 ウイルスブロック Corporate Edition」との連携が可能なほか、各社アンチウイルスソフトやバックアップソフトとの連携も予定しているという。また、サインエスパークと共同で「Driver ware Non Copyシステム」を利用したセキュリティに特化したNASを開発中だという。

 今回のHDLM-GWINシリーズの発売を受けて、アイ・オー・データ機器の代表取締役社長である細野昭雄氏は「Windowsサーバー環境のNASについては、非常に要望が強い状態が続いていた。ハードウェアの販売だけでなく、経験は浅いがソリューション提供に近い市場に是非参入したい」と意気込みを明らかにした。また、マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス部長プロダクトグループディレクターの五十嵐光喜氏は「近年では50万円以下の低価格なNASのニーズが多い。HDLM-GWINシリーズはこのトレンドにフィットする製品で、ユーザーのニーズに応えられると思う」と期待を述べた。


アイ・オー・データ機器代表取締役社長の細野昭雄氏 提供予定のセキュリティソリューションの詳細 サインエスパークの「Driver ware Non Copyシステム」詳細

マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス部長の五十嵐光喜氏 ストレージ市場の状況イメージ マイクロソフトのストレージ関連製品のロードマップ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.iodata.jp/news/2006/10/06_pr025.htm

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(大久保有規彦)
2006/10/27 18:06
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