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フジテレビ、ネット配信前提のアイドル番組「アイドリング!!!」
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フジテレビジョン(フジテレビ)は10月30日より、インターネットでの公開を前提としたオリジナルのバラエティ番組「アイドリング!!!」を、「フジテレビ on Damand」を通じて配信する。視聴料金は1本あたり105円で、月額1,050円の見放題プランも用意される。
■ フジテレビの著名プロデューサーを起用
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「アイドリング!!!」の出演者
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アイドリング!!!は、オーディションを勝ち抜いた9名のアイドル候補生が、アイドルとしての実力を高めるためのさまざまな企画に挑戦するバラエティ番組。毎週月~金曜の17時からCS「フジテレビ721」で生放送される。
出演は加藤沙耶香、小泉瑠美、遠藤舞、江渡万里彩、滝口ミラ、外岡えりか、谷澤恵里香、フォンチー、横山ルリカ。司会をお笑い芸人のバカリズム(升野英知)が務める。また齋藤舞子、森本さやか、石本沙織ら3名のフジテレビアナウンサーが日替わりで登場する。
番組ではアイドルたちが歌を披露するコーナーや、マニアックな専門的知識を深めるためのコーナー「マニアイドル」などから構成。さらに視聴者参加企画「お願い! ファン様!!!」は、毎日設定されるさまざまなテーマについて視聴者から意見を募集するとともに、その意見を読んでもらいたいアイドルも指名してもらい、実質的な人気投票を同時に行なう予定だ。
アイドリング!!!の大きな特徴は、テレビ放送に加えてインターネット向け配信も実施する点だ。フジテレビではアイドリング!!!に出演するタレントや実演家との間で、ネット配信を踏まえた出演契約を事前に締結することで、一般的なインターネット環境向けの配信を実現している。
アイドリング!!!の制作にはフジテレビのプロデューサー陣が携わる。ゼネラル・プロデューサーにはフジテレビ バラエティ制作センター部長の吉田正樹氏が名を連ねるほか、チーフ・プロデューサーとして「クイズ!ヘキサゴンII」の神原孝氏、「ネプリーグ」の宮道治朗氏、「笑っていいとも!」の石井浩二氏、「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」の佐々木将氏の4名が参加。さらにプロデューサーには「人志松本のすべらない話」の門澤清太氏、総合演出に「トリビアの泉」の塩谷亮氏を起用している。
■ アイドル候補生9名が抱負を語る
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記者会見の司会を務めたのは、フジテレビアナウンサーの森本さやか。番組にも日替わりで参加する
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30日には、東京・お台場のフジテレビ本社内 球体展望室で、制作発表会見が行なわれた。会場には番組制作・報道関係者が中心に集まったが、会見の模様はインターネット向けにもライブ配信され、一般ユーザーでも自由に視聴できた。
会見では出演アイドルがそれぞれ挨拶。一番手として登場した加藤沙耶香は「(アイドルとして成長するために)番組を“踏み台”にさせてください」と過激(?)に決意表明。その直後に関係者へ向かって「(番組から)干されますか?」と尋ねて場を和ませるなど、賑やかな会見となった。
加藤以外のメンバーも番組出演への緊張や力強い決意など、それぞれの心境を表明。一方、司会のバカリズムは「この番組は僕の人生において何らかの分岐点になりそう。死にものぐるいで頑張るので、温かい目で見守ってほしい」と話した。
番組の総合演出を務める塩谷亮氏は「知らぬ間に話が大きくなっていたり、女性アイドルと急に話す機会が多くなったりと非常に浮き足立っているが、地に足をつけて、出演者、スタッフ全員が一歩一歩着実に成長していけるような番組を心がけたい」とコメント。また「それぞれのアイドルが将来的に有名になっても、アイドリング!!!に出演した事実を経歴から消されないようにしたい」と冗談交じりに語り、関係者の笑いを誘った。
フジテレビ on Damandでの配信は30日深夜25時30分からスタートし、視聴にはSo-net、BIGLOBE、ShowTime、OCNなど提携ISP・動画ポータルとの間で会員登録や申込手続きを行なう必要がある。番組の配信期間は2週間で、再生用プレイヤーと配信帯域は提携ISPによってそれぞれ異なる。また、アイドリング!!!のWebサイトではオフショット動画などを無料配信するほか、関連ブログを公開していく。
緊張の面持ちで記者会見に臨む、アイドリングの面々。合計9名の女性アイドルが参加した
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司会のバカリズム(升野英知)
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総合演出の塩谷亮氏
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■ “プロの料理”を提供するフジテレビ
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フジテレビ バラエティ制作センター部長の吉田正樹氏
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アイドルたちの決意表明に先立って、アイドリング!!!のゼネラル・プロデューサーで、フジテレビ バラエティ制作センター部長の吉田正樹氏が番組スタートの経緯を説明した。
吉田氏は「テレビ局によるネット向けの動画配信にはスポンサーや地上波放送との兼ね合い、コストなどの諸問題があるが、特に実演家(番組出演者、番組中で放送される楽曲の制作者、脚本家など)や実演家関連団体からネット向け配信の了解を得ることが課題になっている」と現状を解説。テレビ放送用の番組をネット配信向けに転用するにはいまだ困難が多いとし、その対処として現時点では「ネット配信用の番組を最初から制作しなければならない」とコメント。アイドリング!!!の制作にあたっては音事協など関係団体からネット配信に関する了解を事前に得た上で臨むという。
吉田氏は番組の制作スタッフ陣にも自信を見せる。「バラエティ制作センターが総力をあげて挑む。ヒット番組の中核となる人材が多数参加していることからも、フジテレビが『本気だな』と感じてもらえるだろう」(吉田氏)
最後に吉田氏はネット配信の狙いとして「他の放送サービスとの間で視聴者を取り合うのではなく、これまでテレビ放送に触れていなかった新たなユーザーを呼びこみたい」と発言。さらにブログに代表される消費者発信型コンテンツを“家庭料理”と表現しながら「家庭料理をみんなに食べてもらおうという考えのコンテンツが話題を集めている。しかし“プロが作った毎日食べたくなる料理”も求められるはずだ」と、質の高いコンテンツへの需要に期待感を表した。
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アイドリング!!!の制作コンセプトを解説
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神原孝氏をはじめとしたフジテレビ プロデューサー陣も登壇し、抱負を語った
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■ URL
アイドリング!!!
http://wwwz.fujitv.co.jp/idoling/
フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/index.html
(森田秀一)
2006/10/30 19:52
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