NTT東日本および西日本は、現在申請中のDSL回線の24時間保守メニューについて申請内容の修正を行なった。接続料金を施設設置負担金(電話加入権)に関わらず同額に設定するというもので、情報通信審議会はこれを受けて接続約款変更案の一部を修正している。
今回補正申請が行なわれた保守メニューは、NTT東西が電話回線を他事業者に提供するドライカッパに対して新たに設定されるもの。現在は営業時間内のみ故障修理を行なう接続料のみが設定されているが、今回の申請ではダークファイバーや専用線サービスと同様に24時間の故障修理メニューを新たに設定している。
NTT東西が5月16日に行なった申請では、施設設置負担金の支払い有無によって料金が異なり、施設設置負担金の支払いがない場合はNTT東日本で503円、NTT西日本で500円の料金が追加で必要だった。これに対して今回の補正申請では施設設置負担金に関わらず加算するという料金体系に統一された。
料金は他のDSL回線やISDN回線に影響を及ぼさないとする第1グループの場合がNTT東日本が1,761円、NTT西日本が1,881円で、影響を及ぼす可能性があるため制限を受ける第2グループではNTT東日本が2,613円、NTT西日本が2,793円。なお、5月16日にNTT東西が行なった発表では、施設設置負担金の支払い有無といった詳細については触れていないため、NTT東西の発表内容との差異は発生していない。
■ URL
総務省 報道発表資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/030527_1.html
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(甲斐祐樹)
2003/05/28 16:11
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