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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
マイクロソフト、鳥の育成要素を持ったLive Search連携のブログパーツ

 マイクロソフト オンラインサービス事業部は、ブログパーツや専用ポータルサイトを利用し、検索キーワードを介したコミュニケーションが図れるサービス「Carol(キャロル:うたう鳥)」の提供を1日に開始した。利用は無料。


ブログに飛来する鳥たちとLive Searchが連携した「Carol」

Carolセントラルサイト。検索キーワードに応じて、鳥たちが歌う

ブログパーツはページ右下に表示
 Carolは、エントリー単位で設置が可能なブログパーツと、専用ポータルサイト「Carolセントラルサイト」を組み合わせ、検索キーワードを介したコミュニケーションを目指したサービス。

 ブログには、エントリーした記事ごとにソプラノやアルトなど4種類の声色をベースにした外見が異なるCarol(以下、鳥)がランダムに選択されて訪問。ブログのトップページ上には、飛来した鳥たちが同時に表示される。

 ページ右下には、Live Search検索窓を備えた「止まり木」を表示。検索窓からキーワード検索した場合には、Webページ下部に検索結果をスクロール形式で表示を行なう。合わせて、鳥が検索キーワードを口ずさみながら歌うとともに、同一のキーワードが含まれるブログ情報を持った鳥たちが飛来する。ただし、合致するブログがない場合には、カンコ鳥が1羽飛来する。

 また、検索窓上にある「キャロルに言葉を教える」をチェックして検索を実行することで、単語を覚えさせられる。ブログ訪問者の登録は2月5日から行なえる。ブログ開設者は加えて、記事本文内にある単語を“♪”で囲むことで「おんぷワード」として、検索フォームクリック時に表示される「おぼえた言葉」一覧に追加できる。なお、記事本文に♪が追加されていない場合でも、Technoratiに対応したタグも、おんぷワードに反映される。さらに、鳥の検索回数やLive Searchの検索回数に応じて鳥の外観が変化していくという。

 鳥をクリックすると映像を視聴できるなどの要素も用意。現時点ではWindows Live MessengerとWindows Vistaのプロモーションムービーが再生される。今後は、検索ランキングや簡易アンケート機能なども追加したいという。


検索窓をクリックすると鳥が覚えた言葉が表示される 検索実行時には同じキーワードを含んだブログの鳥たちが飛来する それぞれの鳥をクリックすることで、リンク先へ移動できる

 Carolセントラルサイトでは、検索された複数のキーワードを繋げて鳥たちが歌うほか、人気検索キーワードも紹介する。また、画面中央には卵があり、ブログパーツを設置したブログからのアクセスなどに応じて、雛が孵化する。

 このほか、3月1日をめどに喜怒哀楽を示す特定タグを追加することで、ショートイベントが見られる機能も実装する予定。加えて、特定キーワードで検索した場合に表示されるクリエイター参加のスペシャルサイトなども展開していく。

 ブログパーツは、Javaスクリプトコードの貼り付けに対応したブログサービスであれば設置が可能。Carolセントラルサイトの申し込みフォームで、ブログURLと合い言葉を登録することで、コードが表示される。

 また、Windows Live GadgetおよびWindows Vista向けにガジェットを提供する予定で、追加仕様などに関しては今後詳細を決定するとしている。なお、マイクロソフトのブログサービス「Windows Live スペース」はJavaスクリプトコードの利用はできないが、Windows Live Gadgetと連携させるなどして対応を図っていきたいという。


複数のキーワードを連続して検索すると、歌詞が増える。画面は「ビスタ」「キャロル」「マイクロソフト」を連続で検索したところ 検索ランキングからの検索にも対応する ブログのエントリーに飛来した鳥をクリックするとプロモーションムービーを再生するなどの要素も

MS上代氏「コミュニケーションの先にあるマーケティングに挑戦したい」

バスキュールの朴氏

マイクロソフトの上代氏
 Carolの開発は、Web制作などを手がけるバスキュールが担当。開発にあたっては、Live SearchのAPIを利用した。バスキュール代表取締役社長の朴正義氏は、「すでに多くのブログパーツが登場している中で、いかに設置したいと思って貰えるものを作るかを考えていた」とコメント。「高機能を追求するのではなく、ブログの開設者と訪問者双方が気軽に楽しめることを念頭に開発を進めた」と述べた。

 同サービス自体は、Windows Liveに対する認知度向上といったプロモーション要素も含まれている。この点に関しては朴氏は、「プロモーションツールという役割を単純に持たせるのではなく、使って楽しいと感じて貰えることが最終的にプロモーションに繋がっていくのではないか」と自身の考えを示した。

 マイクロソフト オンラインサービス事業部の上代晃久氏は、SNSやブログが持つメディア特性、クチコミモデルによる広告媒体が登場する中で、「2006年5月頃から、ブログメディアを利用してどのようにWindows Liveを広めていくかを考え始めた」という。

 その上で、今回提供するCarolについて、「Live Searchを活用してブログを繋げる“オンラインコミュニケーションの新しい形”」とコンセプトを説明。上代氏は「トラックバックやテキストリンクとは異なる新しいコミュニケーションを提案するとともに、広告やキャンペーンとは異なるコミュニケーションの先にあるマーケティングに挑戦していきたい」と抱負を語った。


Carol概要 2月中旬をめどにガジェットの提供を予定 3月中旬にはVista向けにも

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2957
  Carolセントラルサイト
  http://live-carol.jp/

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(村松健至)
2007/02/01 17:59
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