MS07-008はHTMLヘルプのActiveXコントロールに存在する脆弱性を、MS07-009はMicrosoft Data Access Components(MDAC)に存在する脆弱性をそれぞれ修正する。2件のパッチとも影響を受けるOSはWindows XP/2000およびWindows Server 2003で、脆弱性が悪用された場合にはリモートでコードを実行される危険がある。
MS07-010は、「Windows Defender」や「Windows Live OneCare」など、マイクロソフトのセキュリティ対策ソフトに存在する脆弱性を修正する。これらのソフトに含まれる「Microsoft Malware Protection Engine」でPDFファイルを解析する方法に脆弱性があり、攻撃者が特別な細工を施したPDFファイルを送りつけることで、リモートでコードが実行される危険がある。
MS07-014はWord関連、MS07-015はPowerPointとExcel関連の複数の脆弱性を修正する。WordとExcelの修正では、既に攻撃コードが確認されたとして、マイクロソフトがセキュリティアドバイザリを公開していた脆弱性の修正も含んでいる。影響を受けるソフトはOffice 2003/XP/2000。また、Mac OS X用のOffice 2004 for Macにもこれらの脆弱性の影響があるため、マイクロソフトでは「Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.4 更新プログラム」を公開している。