ジー・モードの携帯電話向け恋愛シミュレーションゲーム「ケータイ少女」を原作にした新作アニメーション「ケータイ少女」が、Yahoo! JAPANの動画配信サービス「Yahoo!動画」で3月20日から配信を開始する。視聴は無料。
■ 各話ごとに異なるヒロインとの出会いを描いたショートアニメ「ケータイ少女」
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「ケータイ少女」アニメ版キービジュアル
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今回のアニメ版は、私立弦摩学園高等部に通う2年生の相田尋が、“ケータイ少女”である「リン」と出会う前に、出会っていた5人のヒロインたちとの日常を切り取ったショートシチュエーションストーリー。各話ごとにメインとなるヒロインが異なり、尋と彼女たちとが織り成す心情面での丁寧な描写にも注目したい。
Yahoo!動画では、作中登場人物である美島いちる、巴沙代、後刀美弥、藤宮桃香、山田綾乃の5人とのエピソード5編(各話、約4分)を、3月20日から毎週火曜日に順次配信。いずれも配信から2週間視聴できる。
その上で、5月2日からは5人の中からユーザー投票で選ばれた1人とのエピローグ映像(約3分)を配信する。これはYahoo!ブログ内にある公式サイトでのインターネット投票と連動させたユーザー参加型施策で、原作ゲームをイメージした映像が視聴できるという。
また、選ばれたキャラクター以外の映像については、今後発売を予定するDVDに収録する。発売時期や価格は未定。なお、アニメーション制作は近作ではテレビアニメ「MOONLIGHT MILE」や「すもももももも ~地上最強のヨメ~」を手がけるスタジオ雲雀で、監督は矢吹勉、キャラクターデザインは渡辺真由美。
■ 携帯電話向けゲームが原作。PCゲームやWebラジオなどメディアミックスも実施中
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(左から)長木プロデューサー、寺田はるひ、巴沙代のコスプレイヤー
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ケータイ少女以外にも、コミック「090えこといっしょ。」や「圏外です」のように携帯電話が妖精化、擬人化する作品は近年少なくない。本作はそうした中で、携帯電話向けのゲームとして最初に提供を開始し、アニメ版ではゲーム本編を補完するストーリーが描くなど、ゲームとアニメ双方の連携を重視した内容になっている。
携帯電話向けゲームは、2005年12月1日からソフトバンク(当時ボーダフォン)、NTTドコモ、au向けに順次提供を開始しており、現在までに約10万人がプレイしているという。また、購入者の性別構成比(2006年3月末時点)は男性が70%、女性が30%で、恋愛シミュレーションゲームながら女性の購入比率も確保されている。料金は1ダウンロード525円。
同作では携帯電話版の段階でキャラクターボイスを実装しており、各キャラクターには人気声優陣を起用した点も大きな特徴。「第1回声優アワード」でサブキャラクター賞を受賞した美島いちる役の小清水亜美をはじめ、佐藤利奈(山田綾乃役)、高橋美佳子(巴沙代役)、植田佳奈(後刀美弥役)、名塚佳織(藤宮桃香役)、寺田はるひ(リン役)が起用されている。
また、今回のアニメ化にあたっては、主人公の相田尋役に同じく声優アワード サブキャラクター賞受賞の石田彰を、そして同級生の男子高校生・小鷹啓介役には鈴木千尋という男性声優2人が新たに起用された。
携帯電話とアニメ以外にも、3月2日に工画堂スタジオからWindows用ゲーム「ケータイ少女 PC」が発売。また、インターネットラジオ配信サイト「音泉」でのWebラジオ、リイド社の「月刊少年ファング」でのコミック連載というようにメディアミックスや関連グッズ施策も順次行なわれている。
3月9日にはYahoo!動画でのアニメ版配信に先駆けて、第1話の先行試写を兼ねた制作発表会が行なわれた。同会には一般ユーザーの参加募集も行なわれており、発表会スタッフによれば「思った以上に出席していただいて驚いた」とのこと。
発表会には、携帯電話版を手がけ、アニメ版の監修を務めるジー・モードの長木一記プロデューサーと、リン役を演じた寺田はるひが出席。また、出演声優のメッセージ映像なども紹介された。
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発表会には巴沙代のコスプレイヤーの姿も(レイヤー名:かび)。スタッフによれば、複数候補者の中から選ばれたという
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長木プロデューサーはゲームとアニメ版との違いについて、「アニメ版では主人公の携帯電話がリンに変わるゲーム本編のプロローグ的な部分が核で、主人公と5人のヒロインたちとの出会いが描かれている」とコメント。5月2日から配信を予定するヒロイン1名とのエピローグ映像については、「アニメを通じてユーザーとのコミュニケーションが図れればと考え、企画した」と語った。なお、公式ブログでの投票は一時中止となっているが、近日中に再開を予定するという。
リン役を演じた寺田はるひは、「アフレコ以外でアニメ版を見たのは今回が初めて」と語り、「躍動感のある、素晴らしい仕上がりになっていて驚きました」と発言。「携帯版やPC版を楽しんでいる方もいらっしゃると思いますが、また違った動く彼女たちが見られる内容の濃いものになっているので是非見て頂きたい」と呼びかけた。
なお、3月22日から25日に東京ビッグサイト開催される「東京国際アニメフェア2007」にケータイ少女として出展。25日13時からは、寺田はるひと名塚佳織をゲストに迎えたステージイベントも行なわれる予定だという。長木プロデューサーは「アニメフェスタはファミリー層も多数ご来場されるが、ケータイ少女はファミリー層にも御覧いただけるピュアな恋愛ストーリー作品」と語り、「そうした方たちにもブースへと足を運んでもらえれば」と携帯電話版から連なる同作品に対する自信を改めて示した。
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小清水亜美。美島いちるについて「最近の女の子には珍しいような純粋でかわいらしい女の子」とコメント
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高橋美佳子(巴沙代役)。「アニメ版では台詞が少なく、絵から出る表情やシーンを見守りながらアフレコに望んだ」
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植田佳奈(後刀美弥役)。「今どきのくだけた女の子で、常に走り回って活動的なキャラクター」
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名塚佳織(藤宮桃香役)。「子供っぽい一面が垣間見えるのがかわいらしく、自分から見て妹のような感じ」
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佐藤利奈(山田綾乃役)。「親近感が持てる性格で、素直に演じられた」
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■ URL
ケータイ少女 アニメ版公式サイト
http://www.ktai-s.net/
ケータイ少女 アニメ版公式ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ktai_s/
Yahoo!動画
http://streaming.yahoo.co.jp/
(村松健至)
2007/03/20 11:44
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