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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
アメブロ、会員を対象にした口コミプロモーションサービス

 サイバーエージェントとブルーカレント・ジャパンは11日、「Ameba(アメブロ)」会員を対象にクライアント企業からの情報を配信する「アメブロ・インフルエンサー・プログラム」を共同提供すると発表した。


アメブロ会員向けの口コミプロモーションサービス

サイバーエージェントの渡辺氏

AmebaPRのサービスイメージ
 「アメブロ・インフルエンサー・プログラム」は、サイバーエージェントが同日に発表した、会員向けの口コミプロモーションサービス「AmebaPR」を利用したもの。AmebaPRは、クライアント企業が新商品情報などをアメブロを利用するブロガーに対して配信できる。企業側は、エンターテインメントや趣味などアメブロ内にある43ジャンルの中からジャンル選択が可能なほか、各ブログのページビューやユニークユーザー数、他のブログに与える波及度を数値化したデータから情報を配信したいブロガーを選択できる。

 ブロガーに対しては、「クチコミ番付」サービスを通じて情報を配信。依頼を受けたブロガーは必ずしも記事として取り上げる必要はなく、関心がある商品や事柄のみ受託できる。また、記事執筆に際しては、金銭的な報酬は発生せず、記事内容に応じて付与させるポイントによって序の口から横綱へと昇進していく「クチコミ番付」のゲーム的な要素が中心で、番付が上がる過程で粗品などをプレゼントするという。

 このほか、クチコミ番付による記事だと明示的に判断できるよう当該記事ページ内には「クチコミ番付参加中」という画像を表示。加えて、同画像のリンク先にはクチコミ番付の概要を紹介するページを用意するとしている。

 アメブロ・インフルエンサー・プログラムでは、ブルーカレント・ジャパンがクライアント企業の依頼内容に合致したジャンルとブロガーを選定するほか、内容を元にブロガーへの提供情報を最適化していく。また、情報が掲載されたブログのPV合計やコメント数、波及したブログ記事数などの効果測定に加え、費用対効果や広告換算時の費用などをレポートとしてクライアント企業に提出する。

 同プログラムの基本料金は100万円からで、基本料金内にはAmebaPRシステム利用料やブロガーへの情報提供にあたったプランニングやアドバイス料が含まれる。また、ブロガーが記事を掲載した場合には、通常記事の場合で1記事18,000円、サンプル配布時の場合で同24,000円、イベント実施時の場合で同35,000円の成果報酬が発生する。このほか、マスコミPRと連動させるオプションも月額80万円(都度見積もり)から対応していくという。


ブロガーには、口コミ番付の番付に応じて粗品をプレゼントしていく 管理画面などにオファーとして企業からの情報が配信される

記事執筆はブロガーの自主性を尊重し、サービス全体の信頼性向上も図る

ブルーカレント・ジャパンの本田氏
 サイバーエージェントでアメーバ事業本部 本部長を務める渡辺健太郎取締役は、「インターネット上の口コミが消費者の購買行動に与える影響が大きくなっている中で、ブログの影響力は40.8%と、SNSの13.9%を上回っている」と日経リサーチの調査結果を紹介。「AmebaPRは、企業が発信したい商品・サービスの最新情報をブロガーに提供できる窓口的な役割を担える」と語った。

 アメブロには現在、160万人の会員登録があり、渡辺氏は「AmebaPRの対象になるブログは当初20~30万人規模」と説明。その上で、「会員数は毎月10万人規模で増加しており、対象ブログも順次広がっていくのではないか」と見通しを示した。

 渡辺氏はまた、情報提供を受けたブロガーが記事の執筆を判断できる点、ブログの閲覧者がAmebaPRを利用した記事だと明示的に判断できる点、クライアント企業からブロガーに対して金銭的な報酬が発生しない点を挙げ、「ブロガーが本当に紹介したい商品・サービスのみが取り上げられ、質の良い記事が期待できる」とした。ブルーカレント・ジャパンの本田哲也取締役社長も、「企業とブロガーの間に金銭的な繋がりがないことで、記事内容やブロガーに対する読者からの信頼性の確保され、“ブログ炎上”のリスクも低減できる」と述べた。

 本田氏はまた、「AmebaPRと『アメブロ・インフルエンサー・プログラム』では、ブロガーの自主性を何より尊重している」とコメント。「アメブロ・インフルエンサー・プログラム」では、第3者に影響力を持つ“インフルエンサー”を活用したマーケティングに強みを持つ同社のノウハウを活用する考えを示し、「両社が持つノウハウを組み合わせて、クライアント企業からブロガーまでのリレーション的な役割を果たしていきたい」と語った。

 なお、「アメブロ・インフルエンサー・プログラム」の初年度売上目標は2億円。また、AmebaPR自体は各企業が直接申し込むことが可能で、サイバーエージェントでは2007年内に2億円の受注を見込んでいる。同社によれば、すでにカルピスやウォルト・ディズニー・ジャパン、ホテルオークラ東京ベイなどがAmebaPRの導入を決定しているという。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.bluecurrentprjapan.com/release/pdf/bc_041107.pdf
  AmebaPR ニュースリリース
  http://www.cyberagent.co.jp/news/press/2007/0411_2.html
  関連記事:CGMにおける購買行動への影響力はSNSよりブログが強い、日経リサーチ調査[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/01/22/14527.html

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(村松健至)
2007/04/11 18:28
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