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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
情通審事業用電気通信設備等委員会、アマチュア無線家から意見

 情報通信審議会 情報通信技術分科会 事業用電気通信設備等委員会(酒井善則主査 東京工業大学教授)は第4回目の会合を開催した。「DSLスペクトル管理の基本的要件(案)」について一般から寄せられた意見に基づいて修正された報告書が提出され、了承の上、上位委員会に送られた。

 委員会では、一般から寄せられた意見が報告され、日本アマチュア無線連盟(JARL)と通信事業者など7団体と98名の個人から意見が寄せられた。DSL方式間の干渉については、すでに議論が尽くされため意見は少なく、むしろ、24Mbpsタイプなどの現在よりも高速化したADSL規格とアマチュア無線との干渉についての意見が目立った。

 この問題は、現在よりも高速化したADSLでは、2.2MHzまでの信号を電話線に通すため、1.81~2.0MHzまでを通信に使っているアマチュア無線家やその団体から干渉への懸念が示されている。報告書では干渉する帯域については通信を行わず、その帯域に限って-80dBm/Hz以下に低減させる基準が示された。

 寄せられた意見では、高速化したADSLが無線に与える影響などを、机上の計算ではなく、フィールド実験を行なうように求め、実験にはJARLの参加が求められた。委員会では、報告書で示された基準が安全よりな数値であるとし、報告書のとおりで問題がないという意見を示した。また、通信事業者からは、実験を行なう場合は、その正確さや公正性について、総務省が保証するような仕組みを作ってほしいという意見も出された。

 そのほか、委員会では、電気通信端末設備についての技術的条件を見直すために設置された作業班の報告や、輻輳を防止するために端末に備える機能について出された意見が報告された。


関連情報

URL
  情報通信審議会
  http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/index.html

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(正田拓也)
2003/06/13 16:22
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