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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT東日本、自治体のインフラを利用して40MbpsのFWAサービス

 NTT東日本は13日、加入者系無線アクセスシステム(FWA)を使った「特定地域向けIPデータ通信網サービス」を福島県原町市で7月1日より開始すると発表した。同市が整備した「市民アクセス網」をNTT東日本がIRU(Indefeasible Right of User:関係当事者の合意がない限り破棄または終了させることができない長期安定的な使用権)で借り受け、地域限定のブロードバンドサービスを提供する。

 市民アクセス網は、原町市が2001年度に整備した地域イントラネットの光ファイバ網に、ラストワンマイル回線として26GHz帯のFWAを組み合わせたもの。電柱などに設置した無線基地局から半径700m程度のエリアをカバーする。最大通信速度は40Mbpsで、将来は80Mbpsを予定しているという。月額利用料はISP接続料込みで5,000円。接続先のISPはぷららとなっているが、すでに利用している他ISPのアカウントでもインターネットに接続可能だ。加入料はなく、加入者宅に設置する無線子機も市が貸し出すかたちとなるため、初期費用は1万5,700円からの工事費のみとなっている。すでに今月はじめから第1期分の700世帯を先着順で募集しており、無線子機の取付が完了した世帯から6月いっぱい試験運用される。

 NTT東日本の特定地域向けIPデータ通信網サービスとしては、すでに4月、秋田県矢島町で同町の光ファイバ網を利用したサービスを開始しているが、FWAを活用したものは初めてのケースになる。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0306/030613.html
  関連記事:NTT東日本、自治体のファイバー網を活用してブロードバンドサービス[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0328/ntte.htm


(永沢 茂)
2003/06/13 20:59
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