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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ソフトバンクが創業最高の売上高。ADSL会員は前年比12万件増の516万件に

 ソフトバンクは8日、2007年3月期(2006年4月~2007年3月)の連結業績を発表した。ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)によってグループの収益が拡大し、売上高と営業利益、経常利益で創業以来最高の水準を達成した。

 連結業績は、売上高が前期比129.5%増の2兆5,442億1,900万円、営業利益が335.1%増の2,710億6,500万円、経常利益が458.1%増の1,534億2,300万円と、同社創業以来で最高水準を達成したという。一方、純利益は49.9%減の288億1,500万円と前期を下回った。


ADSL会員は516万件に。FTTRや高速PLCの研究開発も引き続き継続

 事業別に見ると、ブロードバンド・インフラ事業の売上高は2%減の2,642億2,700万円、営業利益は30%増の268億900万円。2007年3月末の「Yahoo! BB ADSL」の累積接続回線数は516万件で、前年比で約12万件の増加。家電量販店を中心とした新規顧客獲得活動を継続するとともに、今後はソフトバンクモバイルの携帯電話契約者に対してYahoo! BB ADSLなどの販売促進も実施していく考えだという。

 FTTH接続サービスに関しては、公正競争環境が整った場合に備えた本格展開体制を保持しているが、当面は収益に見合った展開を基本戦略として採用する。このほか、光ファイバとメタル回線を組み合わせたFTTR接続サービス商用化に向けた試験サービス、高速PLCサービスなどの研究開発を進めるとしている。


移動体通信の契約数は1,590万件。固定「おとくライン」は122万件

 移動体通信事業は、2007年3月期に新設され、主にソフトバンクモバイルの業績が反映されている。売上高は1兆4,420億4,000万円で、営業利益は1,557億4,300万円。契約者数は、69万8,600件増の1,590万8,500件となり、シェアは16.4%。なお、第3世代携帯電話の契約数は766万100件で、全契約者数に占める割合は48.2%へと上昇。また、2007年4月末時点で、50%を超えたとしている。

 固定通信事業の営業利益は、前期比6%増の3,741億2,900万円、営業損失は前期の251億5,800万円から29億6,500万円へと改善した。同事業を手がけるソフトバンクテレコムでは、直収型固定電話サービス「おとくライン」を音声サービスの主軸として、法人向け直接営業に注力していく考え。おとくラインの接続回線数は、約38万件増の122万件となった。

 ヤフーなどが含まれるインターネット・カルチャー事業では、売上高が前期比24%増の1,942億1,200万円、営業利益は30%増の965億4,400万円。ヤフーのサービスのうち、Yahoo!ショッピングでは出店数が2万7,044店舗へと拡大。Yahoo!オークションでは、Yahoo! JAPAN IDで入札できるキャンペーンを第3四半期に開始したことで、新規入札者数が大幅に増加したという。また、インターネット広告売上も順調に推移している。

 このほかイーコマース事業では、売上高が前期比4%減の2,710億5,000万円、営業利益は37%増の66億8,000万円だった。

 なお、2008年3月期の連結業績予想に関しては、通信事業の中で特に移動体通信事業で前例のない販売手法や料金施策等を導入したため、予想が困難だと説明。ソフトバンクでは、合理的に見積もりが可能となった段階で予想数値を公表するとしている。


関連情報

URL
  IR資料ライブラリ
  http://www.softbank.co.jp/irlibrary/

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(村松健至)
2007/05/08 20:07
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