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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
いすゞとKDDI、デジタコの無線伝送も可能なテレマティクスサービス

「みまもりくんオンラインサービス」の車載端末「みまもりくんコントローラー」
 いすゞ自動車とKDDIは31日、auのCDMA 1X WINを利用した商用車向けカーテレマティクスサービス「みまもりくんオンラインサービス」の新サービスを発表した。5月31日より発売を開始し、自動車1台につき月額945円から利用できる。

 「みまもりくんオンラインサービス」は、いすゞ自動車が2004年から提供を開始しているカーテレマティクスサービスで、自動車に搭載されている車両制御コンピュータの情報をcdmaOneを利用したネットワーク経由で収集し、車両の運行状況の確認、安全運転や低燃費走行のアドバイスの提供などが行なえる。

 今回提供する新サービスでは、専用端末「みまもりくんコントローラー」を一新。1DINサイズの筐体を採用しながらKDDIの京セラ製CDMA 1X WIN対応通信モジュール「KCMV-200」を搭載することで、下り最大2.4Mbpsでの通信が可能となった。

 また、デジタルタコグラフを内蔵しており、デジタルタコグラフの情報をネットワーク経由で収集できる機能も搭載。同社では、デジタルタコグラフを無線通信で運用できる機能は日本では初だとしており、従来のメモリーカードを利用するデジタルタコグラフと比較してコスト面で有利になるとしている。

 このほか、新サービスとしては「みまもりくんコントローラー」を利用した音声ガイドや、端末の液晶ディスプレイを利用した機能を追加。液晶ディスプレイでは、省燃費運転の運行状況をリアルタイムで確認できるほか、PCから送信されるメッセージの閲覧、オイルやタイヤなど自動車部品の交換時期の通知などを行なう。このほか、パスワード入力を利用した盗難警報機能や、KCMV-200のGPS機能を利用した位置特定機能、デンソー製ETC端末、パイオニア製カーナビゲーションおよびナブアシストの業務ソフトと連携できる機能などが利用できる。

 料金は、初期費用の端末価格がデジタルタコグラフを利用しない場合で79,980円となり、デジタルタコグラフ利用時はインターネットデジタコ3年間パック(28,000円)と解析ソフト(10,000円)が必要となる。月額料金は自動車1台につき945円で、このほか、「車両緊急追跡サービス」や「運行軌跡サービス」といったオプションサービスも用意する。いすゞ自動車では、年間10,000台を目標販売台数としている。


インターネットデジタコの概要 PCから専用ソフトを利用してデジタコを解析できる みまもりくんオンラインサービスと車両制御コンピュータの連携概要

いすゞとKDDIの役割 みまもりくんコントローラーに搭載されるKCMV-200の概要 共同開発におけるKDDIの取り組み

(左から)いすゞ自動車代表取締役社長の井田義則氏、KDDI代表取締役社長の小野寺正氏 いすゞ・エルフ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.isuzu.co.jp/press/2007/5_31mim.html
  関連記事:いすゞ、KDDIの通信モジュール利用の商用車用テレマティクス[ケータイWatch]
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/17766.html
  関連記事:KDDI、GPS機能を標準搭載した法人向け通信モジュール3モデル[ケータイWatch]
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/33825.html


(大久保有規彦)
2007/05/31 14:50
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