MM総研は、2007年3月末時点のブロードバンド回線事業者の加入件数の調査結果を公表した。ADSL/FTTH/CATVインターネットの加入者数は2,646万件で、2005年9月末から331万件の増加となった。
FTTHの加入者数は881万件で、2006年3月末の535万件から約346万件の増加が見られた。事業者別シェアでは、1位がNTT東日本の38.6%、2位がNTT西日本の30.4%で、以下UCOMが6.8%、KDDIが6.7%と続いている。
また、ADSLの加入者数は1,400万件で、2006年3月末の1,445万件と比較して45万件減と大幅に減少する結果となった。事業者別シェアでは、1位がソフトバンクBBの36.9%、2位がNTT東日本の19.9%で、以下NTT西日本が18.2%、イー・アクセスが13.7%、アッカ・ネットワークスが7.8%と続く。このほか、CATVはの加入者数は365万件で、2006年3月末の335万件から30万件増となった。
ISP事業者別の契約者数およびシェアは、FTTHではNTTコミュニケーションズ(NTT Com)のOCNが235万4,000万件と1位で、26.7%のシェアを占めている。2位以降は、NECビッグローブが88万件(10%)、ニフティが83万件(9.4%)、ぷららネットワークスが76万件(8.6%)と続いており、OCNとぷららを合計するとNTTグループの契約者数が突出している状態となっている。また、ADSLではソフトバンクBBが516万件で36.9%のシェアを占めており、以下NTT Comが253万4,000件(18.1%)、KDDIが151万2,000件(10.8%)、ぷららが112万件(8.0%)となっている。
MM総研による今後の見通しは、FTTHでは2008年3月末には1,280万件、2009年3月末には1,710万件、2010年3月末には2,180万件まで拡大する見通しを示している。一方、ADSLは2008年3月末には1,320万件、2009年3月末には1,200万、2010年3月末には1,070万まで落ち込むとしている。ブロードバンドサービス全体では、2008年3月末には3,000万件、2009年3月末には3,350万件、2010年3月末には3,740万件に増加すると予測している。
■ URL
MM総研
http://www.m2ri.jp/
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(大久保有規彦)
2007/05/31 17:21
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