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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
Amazon.co.jp、年3,900円で「お急ぎ便」使い放題の有料会員サービス

Amazon.comの創業者兼CEO、ジョン・ベゾス氏
 Amazon.co.jpは8日、初の有料会員制プログラム「Amazonプライム」を開始すると発表した。年会費3,900円で、エクスプレス配送サービス「お急ぎ便」が購入最低価格などの制限なく、何度でも利用できる。

 「お急ぎ便」は350円で翌日届くサービスとして、従来関東エリアを対象として提供してきたもの。Amazon.co.jpでは「Amazonプライム」開始を前に、対象エリアを沖縄および離島を除く日本全国に拡大した。「お急ぎ便」を利用することで、最速で関東エリアなら当日、関東以外のエリアでは翌日の配送が可能となる。

 Amazon.co.jpでは、通常1,500円以上購入すると配送料無料となるが、「Amazonプライム」会員になると、最低購入金額の制限を受けることなく、1500円未満の注文でも配送料無料でお急ぎ便が利用可能となる。また、「Amazonプライム」に入会すると、1つのアカウントで、同居の家族2人までを家族会員として登録でき、配送料無料サービスの特典を家族会員も利用できる。携帯電話からの注文にもAmazonプライムは適用される。

 発表会にはAmazon.comの創業者兼CEO、ジェフ・ベゾス氏も出席。ベゾス氏は、「世界中どこでも、顧客が求める最も重要なものとして3点が挙げられる。3点とは「品揃え」「低価格」「利便性」で、これがたとえ10年前でも、顧客の求めているものはこの3点だったと思う。この3つの側面で顧客のために日々改善に努めていく」と述べ、顧客中心にサービスを考えるという、Amazonのスタンスを強調した。

 米国では「Amazonプライム」サービスを2年前に開始している。米国は国土が広く配送コストも日本より高くつくため、年会費は79ドルと日本のほぼ倍の会費となっているが、「米国の顧客はAmazonプライムを利用することにより、すでに何百万ドル分もの送料を節約している。顧客にはたいへん好評で、今回日本で提供することになった」(ベゾス氏)。

 ベゾス氏は「Amazonプライム」サービスについて、「Amazonにとっては、当初は非常に大きなコスト増になる。米国でもそうだったが、日本でもそうなるだろう。しかし、会員になると、配送料を払う必要がなくなることから顧客の利用頻度は上がるだろう」とコメント。「扱い高が増えることでバックヤードの拠点を強化し顧客と近いところに置くなどの努力により、コストは長期的には圧縮できる」として、短期的には大きなコスト高となるが、長期的に見ればメリットがあるとの見通しを述べた。


Amazonプライム会員の特典。同居の家族も2名まで登録可能で、一人が有料会員になれば、家族3人まで無料配送などの特典が利用できることになる 「Amazonプライム」会員のショッピング画面。会員では、「1-Clickお急ぎ便」が基本設定されるが、ショッピングカートを利用して買い物することもできる

関連情報

URL
  「Amazonプライム」サービス案内
  http://www.amazon.co.jp/gp/subs/primeclub/signup/main.html?ref=prm%5Fjef
  Amazon.co.jp
  http://www.amazon.co.jp/


(工藤ひろえ)
2007/06/08 12:52
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