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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
イー・モバイル、Mac OS対応のUSB型端末発売。2段階定額の料金プランも

 イー・モバイルは22日、同社のデータ通信サービスに対応したUSBモデム型端末「D01HW」を6月23日に発売すると発表した。また、7月1日より開始する新料金プラン「ライトデータプラン」も合わせて発表した。


WindowsとMac OS両対応のUSBタイプ。デスクトップPCも利用可能

D01HW
 USBモデム型端末の「D01HW」はHuawei社製で、Windows Vista/XP/2000に加えてMac OS X(Power PC搭載) 10.3.7~10.4.9、Mac OS X(Intel搭載) 10.4~10.4.9にも対応。Windows OSではPCに接続するだけでインストールが完了する。

 本体サイズは約89.4×42.6×14.5mm(幅×奥行×高)、重量は約40g。USB 1.1/2.0に対応するが、USB 2.0 High Speedは非対応。D01HWのケーブルは取り外しが可能で、USB miniBタイプの汎用ケーブルも利用可能。D01HWのパッケージには長さが異なる2種類のUSBケーブルが付属する。

 発売を記念したキャンペーンも行なわれ、D01HWを購入する先着1,000名は、「データプラン(いちねん)」を契約すれば端末を1円で購入できる。また、全国主要量販店のアップルコーナーとのジョイントキャンペーンも実施される。

 端末価格を含む初期費用は、データプラン(ベーシック)の場合33,980円、データプラン(いちねん)の場合9,980円。月額料金は5,980円だが、データプラン(ベーシック)は年とく割を適用すれば月額4,980円になる。


会場に展示されていたD01HW D01HWを手に持ったところ

D01HWの接続端子はUSB miniBタイプ 会場の速度測定結果は約1Mbps程度

製品パッケージ パッケージの内容

2段階定額の「ライトデータプラン」。同一割引期間のプラン変更は無料

「ライトデータプラン」詳細
 新料金プラン「ライトデータプラン」は2段階の定額制プランで、月額料金3,480円に無料通信分1,480円が含まれる。パケット通信料は0.0105円/パケットで、上限の6,480円以上は料金がかからない。また、年とく割適用時には月額料金が2,480円、定額上限が5,480円になる。 なお、ライトデータプランの上限は、データプランの上限よりも500円高く設定されている。

 ライトデータプランは新発売の「D01HW」を含め、イー・モバイルすべての端末で利用可能。プラン変更は、「データプラン(にねん)」から「ライトデータプラン(にねん)」のように同一の長期契約割引間であれば、カスタマーサポートに連絡するだけで変更できる。長期契約割引が異なるプランへ変更する場合は一度解約する必要があり、長期契約期間中であれば解約手数料が発生する。新プランの適用は翌月からで、日割による月中変更は利用できない。

 ライドデータプランのキャンペーンは、7月1日から7月31日に加入したユーザーに対して7月分の月額料金を無料とする。ただし、6月13日に発表した「新規エリア開業キャンペーン」の対象者は本キャンペーンの対象外。また、データプランと同様にイー・アクセスのADSL 10Mサービスが無料で利用できる。


端末の機種変更は未対応。Expressカードは7月末を予定

イー・モバイルのエリック・ガン代表取締役社長兼COO

Huawei TECHNOLOGIES JAPANのYan Lida Managing Director
 発表会ではイー・モバイルのエリック・ガン代表取締役兼COOが、新端末や新料金プランについて説明。これまでイー・モバイルはWindows Mobile搭載の「EM・ONE」を除けばPCカード型とCFカード型のみで、主な対象はWindows搭載のノートPCだったが、USBタイプの端末によってデストップ型PCやMac OSにも対応。Windowsであれば接続するだけでインストールが完了する初期設定の簡単さも特徴の1つとした。

 H01DWは日本では初めて販売される製品だが、世界ではすでに200万台の販売実績があるという。エリック・ガン氏はHuawei社を「全世界でNo.2のモデムの会社であり、H01DWも非常に信頼性の高い製品だ」と評価。Huawei TECHNOLOGIES JAPANのYan Lida Managing Directorは「千本氏とエリック氏からはただ1つの要求としてMac OSをサポートして欲しいと言われていた」とコメント。「外出先で無線LANを探す必要もなく、Mac OSもWindowsもこれ1台で利用できる」とアピールした。

 なお、端末の機種変更は現在のところ行なわれず、すべて新規契約でのみ購入できる。イー・モバイルの阿部基成執行役員副社長兼経営戦略本部長は「機種変更のプランは検討しているが、明確な時期などは決まっていない」とした。

 USB型の「D01HW」に続き、Expressカード型端末「D02OP」も7月末に発売を予定。エリック・ガン氏は「新しいPCはExpressカードにシフトしつつある」とコメント、「こちらもWindowsだけでなくMac OSにも対応する」とした。なお、CF型の「D01NX」もMac OS対応を予定しているが、Mac OS対応は秋頃の予定だという。


D01HWの特徴 アップルとのプロモーションや1円キャンペーンも実施

Expressカード型端末「D02OP」 「D02OP」は7月末に発売予定

ユーザー数は現在5万。9月末の10万目標は「計画通り」

高島謙一常務執行役員兼営業本部長(左)と阿部基成執行役員副社長兼経営戦略本部長(右)
 新料金プラン「ライトデータプラン」については「今までのプランはヘビーユーザーにはわかりやすかったが、HSDPAを使ってみたいがそこまでの金額は出せないというライトユーザー向けのメニューがなかった」と、導入の経緯を説明。サービス開始から2カ月間のトラフィックデータなど分析した結果、2段階定額の導入が実現できたとした。

 ライトデータプランの月額料金に含まれる1,480円の無料通信分は、0.0105円/パケットで換算すると約14万パケットまで利用可能。14万パケットを超えると0.0105円/パケットが課金されるが、約42万パケットが上限となり、それ以上はパケットを利用しても課金されない。エリック・ガン氏は「HSDPAのデータ通信プランに2段階定額を採用している事業者はほかにない。また、PHSと比べても下限3,950円、上限6,700円のプランよりも勝っている」と自信を見せた。

 イー・モバイルの加入者数は6月初めの数値で約5万契約で、このうち2万契約がEM・ONE、3万契約がデータ通信カード。ただし、ここ最近の数値ではEM・ONEとデータ通信カードが1:3の比率で伸びているという。エリック・ガン氏は「2007年9月末までに10万契約を目標としており、今の加入者数は計画通りの数値」とコメント。端末拡充とエリア拡大により、さらなるユーザー増加ペースの向上が期待できるとした。

 ユーザーのトラフィックデータも公開。1カ月のデータ転送量の平均は約1.4GBで、ヘビーユーザーは1カ月に6GBから10GB近く使っているという。エリック・ガン氏は「このパケットを携帯電話で利用した場合、1GBの転送量では約9万円、6GBでは61万円にも達するが、イー・モバイルなら5,980円の定額」とアピールした。


「ライトデータプラン」の2段階定額の仕組み 携帯電話のHSDPA/EV-DO端末向け定額プランとの比較

PHSの2段階料金プランのとの比較 トラフィックを基準にした料金比較

関連情報

URL
  ニュースリリース(D01HW)
  http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=478
  ニュースリリース(ライトデータプラン)
  http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=477

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(甲斐祐樹)
2007/06/22 13:44
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