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「modiphi BETA2」で搭載されたRSSリーダー機能
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サンブリッジは、同社のWebサービス「modiphi(モディファイ)」のバージョンアップを実施、「modiphi BETA2」を7月17日に公開した。新たにRSSリーダー機能などが追加され、ユーザー登録のみで利用できる。
modiphiは、ブログやホームページなどを持たずにRSSフィードのみを独自に作成して発行できるサービスとして5月18日にベータ版を公開。専用のクライアントソフトなどをインストールことなくWebブラウザからフィードを作成でき、フィードはhCardやhCalendarといったMicroformatsベースで記述することもできる。
7月17日に公開されたBETA 2ではフィード作成機能に加えて新たにリーダー機能を搭載。さらにmodiphi側で有用と判断した記事およびmodiphiで作成されたフィードを提供するフィードアグリゲーター機能、フィードアグリゲーターが収集した記事を検索できる機能も実装された。
■ リーダー機能は「フィード作成のためのソース集め」との位置付け
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サンブリッジ modiphi事業部の小川浩エグゼクティブプロデューサー
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今回の機能拡充について、サンブリッジ modiphi事業部の小川浩エグゼクティブプロデューサーは、「modiphiの基本はフィードエディタにある」と前置いた上で、「リーダー機能がなければフィードを作成するところまでたどり着かないのではないかと考えた」と実装の理由を説明。リーダー機能で購読するフィードを引用してフィードを作成する機能も実装しており、「リーダーはフィードを作成するためのソース集めという認識」との位置付けを示した。
リーダー機能の特徴として小川氏は「登録フィードをカテゴリで分類せず、1ページで全エントリーを表示する」と説明。GoogleのRSSリーダー「Google Reader」を例に取りながら、「RSSリーダーは新着情報や更新情報を見るために使うもので、そのために複数のクリックポイントを押さなければいけないのは大変」と指摘。modiphiのリーダー機能であれば登録フィードを先読みすることで1ページですべてのフィードを閲覧できるとした。
キーボードショートカットや、RSS非対応サイトの更新をチェックするアンテナ機能などは現在のところ実装されていないが、今後の実装を検討する。一方「最新情報を見るためのリーダー機能」との考えから既読管理機能は実装せず、「今日」「昨日」という2日間の絞り込みのみ可能とした。
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フィードの内容は横から表示される
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登録フィードの内容を引用してフィードを作成できる
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■ 作成フィードのHTML公開も可能に。年内20,000ユーザーが目標
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作成フィードをHTMLで公開できる
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また、「これまではフィードを作成してもmodiphiでしか読めないと思われてしまうようなインターフェイスだった」との反省から、新たにWebへ公開できるHTMLページの生成機能も実装。作成したフィードのタイトルや概要、作成者といった情報が確認できるほか、modiphiやGoogle Reader、livedoor Reader、feedpath、gooリーダー、Bloglines、My Yahoo!などにフィードを登録できるリンクも用意する。
小川氏はこのHTML作成機能を「トラックバックやコメントを作らないブログに近い」とコメント。ブログとの違いについては「ブログでのフィードはブログへ到達させるための位置付け。modiphiの場合はフィードの後にHTMLを作成している。また、HTMLページがあることで検索エンジンにも登録されるようになる」と説明。modiphiはフィードエディタ機能が中心であり、リーダーの囲い込みなどは行ないという考えから、他社のRSSリーダーへの登録リンクも実装したという。
登録ユーザー数の目標は「2007年内に20,000ユーザー」(小川氏)。新規ユーザーよりも現時点でRSSリーダーなどを使っているユーザーを対象とし、「利用しているRSSリーダーに難しさや操作感で不満を感じているユーザーの移行を狙う」とした。
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年内20,000ユーザーが目標
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modiphiのプロモーションムービーも制作。TOPページから視聴できる
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■ URL
modiphi
http://www.modiphi.com/
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(甲斐祐樹)
2007/07/17 14:10
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