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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
PLAYSTATION PREMIEREが開催。新型PSPやPS3ソフト、「Home」を紹介

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は17日、東京都内で「PLAYSTATION PREMIERE 2007」を開催した。「プレイステーション・ポータブル(PSP)」新モデルの国内発売日および価格に加え、プレイステーション 3(PS3)向けに各社が開発を進めるタイトルの紹介が行なわれた。


PSPでポータブル・コンピュータ・エンタテインメントの世界を広げていく

SCEIの平井氏
 SCEIの平井一夫代表取締役社長兼グループCEOは、7月11日(米国時間)にE3のプレスカンファレンスでPSP新モデル「PSP-2000」を自身の手で説明している。平井氏は「PSPの国内出荷台数は1月に500万台を達成し、現在は600万台に上っている」と現状を説明。また、「モンスターハンターポータブル 2ndが累計出荷本数が100万本を達成している」と付け加えた。

 「E3では北米における詳細をご案内したが、今回は日本市場に関する説明を行ないたい」と語った平井氏は、PSP-2000を手に持ち現行モデルからの軽量・薄型化、ビデオ出力機能を実機デモとともに紹介した。「今までPSPで楽しんでいたゲームなどを、大画面テレビで楽しめるようになる」とコメントした。

 その上で、「E3で発表していないサプライズがある」と発言。「PSPはゲームやビデオ、写真を楽しめる中で、テレビを見たいというリクエストが寄せられてた」と述べ、「新型PSPでは満を持してワンセグに対応したい」とPSP-2000専用ワンセグチューナーの発売を発表した。

 平井氏はまた、「日本市場では累計で550タイトル前後をPSPで楽しんでいただける」とコメント。「PSP-2000やワンセグ対応でテレビも楽しめるという新しい機能を提供していく」と語り、「PSPはポータブル・コンピュータ・エンタテインメントの世界を今後も広げるために、色々な形で楽しいエンタテインメントをお届けしていきたい」と抱負を述べた。


PSP新モデル「PSP-2000」。9月20日に19,800円で発売する カラーラインナップは全6色 9月13日に数量限定で先行発売する「クライシス コア ファイナルファンタジーVII」との同梱モデル。価格は25,890円

新たにビデオ出力機能を実装 こちらは同日発売のワンセグチューナー(標準価格6,980円)を接続したところ 展示機のファームウェアは「3.60」だった

現行モデル(左)との重量比較 薄型化も行なわれている UMDのスロット部は手動で開閉する方式に変更になった

オンラインコミュニティ「Home」が国内初披露。日本に合わせた調整も

Home
 発表会では続いて、SCEJおよびサードパーティ各社からPS3で発売を予定するソフトウェアとともに、オンラインサービス「PLAYSTATION Network」向けの3Dオンラインコミュニティ「Home」が日本で初めて紹介された。

 Homeは、米国で3月に開催した「Game Developers Conference 2007」で概要およびデモンストレーションが公開済み。SCE JAPANスタジオの桐田富和シニアバイスプレジデントは、自身を模したアバターを操作しながらHomeの概要を説明する中で、「PCとは一線を画した、安全で信頼性のあるコミュニティを提供していきたい」と述べた。

 サービススケジュールに関しては、2007年末までにベータサービスが開始される予定。桐田氏によれば、「先週紹介したE3の映像とは異なり、建物や植物の表現を日本人のテイストにあうように調整している」という。また、Homeから別のアプリケーションを立ち上げることも可能。会場ではガーデニングを楽しめる「garden」というアプリーケーションが紹介され、四季や桜の芽吹きから満開に至るまでの映像が紹介された。

 桐田氏は、「Homeではゲームソフトメーカーをはじめ、さまざまなビジネスパートナーとともに魅力的なコンテンツやサービスを提供したいと考えている」とコメント。「ベータサービスに向けて、是非ご期待いただければと思う」と述べた。


SCEJ佐伯氏「PSPは第2次成長期、PS3は再ローンチする勢いで市場に臨む」

佐伯氏
 PS3向けソフトとして発売を予定するタイトルのうち、SCEJ作品は「GRAN TURISMO 5 Prologue」や「白騎士物語」が「LittleBigPlanet」が紹介された。LittleBigPlanetは最大4名までのオンラインプレイが可能で、作成したステージをオンライン上で共有できるという。

 サードパーティのタイトルとしては、コーエーが「真・三國無双5」をPS3向けに発売することを発表。同タイトルでは、従来作品からキャラクターアクションや武器が一新されたほか、無限にアクションを繋げられる「連舞システム」が新たに追加された。

 また、コナミデジタルエンタテインメントは「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」の実機を用いたデモを初めて実施した。このほか、バンダイナムコゲームズやセガ、カプコン、スクウェア・エニックスがPS3およびPSPで発売を予定するタイトルが発表された。

 各社製品説明の中で、カプコンの代表として登壇した稲船敬二氏は「残念ながらPS3は、現段階で爆発している状況には至っていない」と発言。「以前、PS2で発売した『鬼武者』のプロモーションで、SCEさんの宣伝で『来た』というメッセージと金城武氏の写真を組み合わせたポスターがあったが、これと比較するとPS3は『まだ来ていないかな』と思う面がある」とその理由を明かした。

 稲船氏は「各社のプレゼンテーションを見ると力の入ったゲームも多く、凄いなと感じている」と語り、「もうそろそろ『来た』が実現できるのではないかと考えている」とコメント。「最悪、各社のタイトルで来なかった場合には当社の『デビル メイ クライ 4』や『BIOHAZARD 5』が控えとしての役目を果たしていきたい」と語った。

 PLAYSTATION PREMIERE 2007の司会進行を務めたSCEJの佐伯雅司エグゼグティブバイスプレジデントは最後に、「プレイステーションはSCEの1メーカーの枠を超えて、関係各社やユーザーとともに築きあげたプラットフォーム」と発言。今回発表した新型PSPやPS3向けソフトを踏まえて、「PSPは第2次成長期という認識で取り組み、PS3は年末に向けて再度ローンチする勢いでマーケットに繰り出していきたい」と3時間超に渡ったイベントを締めくくった。


ソニー・コンピュータエンタテインメント「GRAN TURISMO 5 Prologue」 ソニー・コンピュータエンタテインメント「LittleBigPlanet」 コナミデジタルエンタテインメント「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」

カプコン「BIOHAZARD 5」 バンダイナムコゲームスの「のびのびBOY」。「塊魂」の高橋慶太氏が手がける

関連情報

URL
  ソニー・コンピュータエンタテインメント
  http://www.scei.co.jp/

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(村松健至)
2007/07/17 22:05
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