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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ドリコム第1四半期決算、今後はCGMやSaaS分野の収益化を目指す

 ドリコムは6日、2008年3月期 第1四半期(2007年4月〜6月)における連結業績を発表した。


ジェイケン子会社化で売上高増加も営業利益などはマイナス幅拡大

ドリコム代表取締役の内藤氏
 第1四半期の連結業績は、売上高は前年同期比144.5%増の4億1,700万円。一方、営業利益、経常利益、純利益は前年同期と比べてマイナス幅が拡大。営業利益はマイナス1億5,200万円(前年同期マイナス5,400万円)、経常利益はマイナス1億5,300万円(同マイナス5,100万円)、純利益はマイナス1億700万円(同マイナス3,900万円)となった。

 売上高拡大に関しては、2007年4月に子会社化したジェイケンの業績が寄与。加えて、社内ブログ構築パッケージ「ドリコムブログオフィス」の販売が好調に推移したという。営業利益のマイナス幅拡大に関しては、新卒社員(29名)やジェイケン子会社化などで従業員数が239名と第1四半期で99名増加し、固定費などが上昇したことが要因だという。このため、今期では新規採用を抑えてグループ内異動による開発効率や1人あたりの売上高向上を図る考えだという。

 事業別概況は、ビジネスソリューション事業とウェブサービス事業のそれぞれの数値が公表された。なお、ビジネスソリューション事業は旧ブログ事業を、ウェブサービス事業は旧検索エンジン事業を名称変更したもの。ビジネスソリューション事業は法人向けサービスを、ウェブサービス事業は個人向けサービスを事業領域としている。

 ビジネスソリューション事業の売上高は前年同期比13.1%増の1億8,400万円で、営業利益はマイナス1億9,000万円。同事業では、NECグループをはじめとした大手販売代理店との連携が本格化したことで、社内ブログ(SNS)構築パッケージ「ドリコムブログオフィス」の売上高が増加したという。また、SaaS分野は下期からの収益化を目指して新製品の開発を進めるとした。

 ウェブサービス事業の売上高は309倍の2億3,200万円で、営業利益は3,800万円と前年同期のマイナス1,400万円から黒字化。ジェイケンの投稿型着信メロディサイト「J研」の課金会員が好調に推移しているのが要因の1つで、今後はドリコムと連携した新サービス開発を進める考え。加えて、3月にサービスを開始したアドマーケットプレイス「スペースハンター」の営業力強化を図るとしている。

 ドリコムでは、第1四半期は当初計画通りに推移しており、中間期および通期の連結業績予想は5月17日発表から変更を行なわない。中間期の売上高は10億円、営業利益はマイナス5,000万円、経常利はマイナス7,000万円、純利益がマイナス1億3,000万円を予想。通期の売上高は24億3,000万円、営業利益は3億円、経常利益は2億7,000万円、純利益は4,000万円と各数値で黒字を見込んでいる。


事業別の売上高とサービス分類 従業員数の推移。特に第1四半期での伸びが大きい

ドリコム内藤氏「法人向けブログ、CGM、SaaSの3分野を事業の柱に」

今後の見通し

ドリコムグループの事業構成図
 ドリコムでは、2008年3月期 第1四半期決算を発表した6日に説明会を開催。ドリコムの内藤裕紀 代表取締役から決算概要および今後の事業戦略説明が行なわれた。

 ウェブサービス事業のCGM分野では、ジェイケンが運営するJ研の課金会員数が2006年10月以降に増加傾向に転じ、会員数は2007年6月時点で約18万5,000名になるという。内藤氏は「携帯電話ユーザーの検索エンジン利用割合が増加によるGoogle検索からのユーザー流入、それにリニューアルしたPCサイトからの流入も増加している」と増加要因を挙げた。また、今後は着メロ以外のCGMアプリケーションの提供を予定しており、携帯電話市場での売上を拡大させた考えだという。

 また、リクルートとの合弁会社「ドリコムジェネレーティッドメディア」が運営するドリコムブログはPVが順調に推移し、2007年6月末時点では前年同月比8,300万PV増の月間1億6,000万PV。なお、会員数は2007年2月末現在で21万6,000人だという。また、求人広告を投稿できる「ドリコムジョブボード」のPVも増加傾向で、今後は同サービスの収益化と販売体制を強化していく。

 ビジネスソリューション事業のブログ分野では、ドリコムブログオフィスの導入企業数が306社と前期末から45社増加。内藤氏は「販売代理店との連携が稼働しはじめ、営業人員の成長などによる営業力強化もあって順調に推移している」とした。

 一方、中小企業向けのWebサイト構築・更新システム「ドリコムCMS」は、初期大口顧客の解約で導入企業が前期末比239社減の528社となった。同サービスの売上高も減少しているが、内藤氏は「前期第4四半期でデザインカスタマイズ金額が多く発生していたため」と、導入企業数の減少が要因ではない点を説明した。

 内藤氏は、「ドリコムグループ全体では、これまで法人向けブログ分野が収益の大部分を占めていた」と説明。その上で、「今後は広告およびユーザー課金モデルのCGM分野、ASPサービスを主体としたSaaS分野の売上を増加させていく」と語り、「来期には3分野を収益の柱とするため、今期の活動に注力していきたい」と述べた。


ジェイケンの課金会員数。掲載楽曲や登録クリエイター数も増加傾向にあるという ドリコムジェネレーティッドメディアのPV推移

関連情報

URL
  ドリコム 投資家情報
  http://www.drecom.co.jp/ir/


(村松健至)
2007/08/06 18:54
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