8月17日、コスチューム文化の啓蒙や健全な発展のための活動を目的とした「日本コスチューム協会」準備委員会が発足、同時にコスプレイヤー向けSNS「秋桜人(コスモスト)」が正式にオープンした。秋桜人はユーザー登録のみで無料で参加できる。
■ コスチューム文化の理解促進を目的として協会を発足
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協会会長の小野志堅氏と名誉会長に就任した小倉優子
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「日本コスチューム協会」は、日本のコスチューム文化の理解を深めることを目的とした非営利団体。コスチュームやパーティーグッズの制作を手がけるクリアストーン代表取締役の小野志堅氏が協会の会長に就任し、秋葉原に関するフリーマガジン「A-STATION」を発行するアップロードシナジーの大久保光志氏が理事および広報関連を担当する。
小野氏は「現在、国内のコスチューム関連市場は350億円程度の規模で、毎年成長を続けているにも関わらず、行政や一般企業はこの流れを把握していない」と指摘。「不透明なイメージをもたれがちなコスチューム文化の発展のため、コスチューム販売企業の代表として協会の立ち上げを決意した」との経緯を語った。
協会ではコスチューム文化の理解・教育事業、コスチューム製品の品質維持や消費者保護のための不正行為監視と情報交換、会員企業および会員が遵守するガイドライン作成、コスチューム商品やサービスの調査や統計と公表といった活動を予定。また、コスチューム関連の出版作品のPR、官公庁や国関係の団体に対する協力および認知活動、企業や団体と個人との情報交換やイベントの共同開催なども目的として挙げられた。
現在は協会発足を目的とした準備委員会であり、今後は参加企業などを募った上で2007年内には協会を正式発足する予定。協会の具体的な活動としては10月にハロウィン関連のイベントを、12月には日本コスチュームベスト大賞といったイベントを構想中と説明。2008年には3~4月頃に日本コスチューム協会初の感謝パーティーを予定しているという。
準備委員会では、日本コスチューム協会の名誉会長に小倉優子が就任したことも合わせて発表。発表会には総額250万円という衣装を身につけた小倉優子が登場し、「名誉会長になれて嬉しいです。これからもいろいろなコスプレをしていきたいと思います」とコメント。また、準備委員会が事前に選出した公式コスプレイヤー10人も紹介された。
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総額250万円という衣装で登場した小倉優子
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胸元の宝石をアピール
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公式コスプレイヤー10人も登場
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発表会には公式コスプレイヤーのほかに一般コスプレイヤーも参加
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■ コスプレイヤーとファンのためのSNS「秋桜人」。運営はドリコム
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秋桜人のコンセプト
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準備委員会発足と同時に正式オープンした秋桜人は、8月1日に仮オープンしたコスプレイヤーとコスプレイヤーファン向けのSNS。会員数は仮オープンからの18日間で約300名、PVは日5,000PV程度を集めており、運営はドリコムが担当する。
機能面ではブログやマイページ、足跡、メッセージ送受信などを搭載。特定のテーマでユーザーが集まるコミュニティ機能「サークル」も用意する。携帯電話からの閲覧にも対応し、QRコードなどを使って携帯電話からも秋桜人に参加できる。
ブログは秋桜人のユーザーごとに用意されているほか、RSSを設定することで外部のブログを取り込む機能も搭載。ブログのインポート・エクスポート機能も用意する。なお、RSSで取り込めるのはフィードに含まれた概要部分のみ。ディスク容量の上限は現在のところテキスト・画像含め50MB。また、1記事のテキスト数は最大10,000文字、画像は記事ごと5枚まで、容量は1MBに制限される。
画像や動画を文字やスタンプで装飾できる「マジカルメーカー」「マジカルムービー」機能を搭載。YouTubeの動画もブログに引用可能なほか、ブログの記事はRSSで配信できる。ブログは初期設定では秋桜人の会員のみ閲覧できるが、設定により外部に公開することもできる。
コミュニケーション機能として、サークル内でイベント情報を登録できる機能や、画像のアルバム機能、画像一括アップロード機能を用意。また、9月からはアニメやゲーム、コミックなどの公式サークルも順次公式予定という。
秋桜人内に表示する広告が収益源で、非営利団体ということもあり収益はメインとせず基本的には広告収入のみで運営する方針。会員数の目標は1年後に18,000人、月間400万PVとした。
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サイト構成
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外部ブログの読み込み機能
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公式サークルも開設予定
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1年後の目標
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■ URL
秋桜人
http://cos-most.com/
(甲斐祐樹)
2007/08/20 10:58
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