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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
KDDIやソフトバンクなど、FTTHサービスの大幅コスト削減検証に成功

検証実験の構成
 KDDI、アッカ・ネットワークス、イー・アクセス、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクBB、TOKAI、ビック東海は、FTTHサービスのコストを大幅に削減する検証に成功したと発表した。

 現在、戸建向けのFTTHサービスでは、1つの光ファイバ回線を分岐して複数の戸建向けに提供するシェアドアクセス方式が主流となっている。今回実験を行なった各社では、NTT東西が光ファイバの貸出単位を8分岐単位または32分岐単位で行なっている点について「設備稼働率の観点から非効率な貸出形態」と指摘。最大32ユーザーを収容できる市販の光信号伝送装置(OLT装置)を用い、1つのOLTを複数事業者で共用する検証を行なっていた。

 検証では新たに事業者振り分け用のスイッチを用意し、新たな相互接続点を作ることで複数の事業者によるOLT共用が可能になったと説明。これまでの最低8分岐単位と比べ、ユーザー単位での1分岐ごと貸出が可能になるため、設備稼働率が向上してコスト低減が可能になるとしている。

 また、OLT共有によって多数の事業者がFTTHサービスに参入可能となることで、より事業者間の競争が促進され、利便性向上やFTTHの一層の普及促進が期待できると説明。検証に参加した各社は今回の結果を踏まえ、NTT東西の装置を用いた検証の実施や運用ルールの整備、1ユーザー単位での接続料設定などについてNTT東西との協議を進めていくとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0920b/index.html

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(甲斐祐樹)
2007/09/20 15:42
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