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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ブログウォッチャー、ユーザーからゲーム形式で情報を集める新サービス

 ブログウォッチャーは5日、ゲームのインターフェイスを利用してユーザーから発信する情報を収集するシステム「チアフルタウン・オンライン」の開発を発表した。2008年2月頃に実証実験を行なう予定で、PCのほか任天堂のゲーム機「Wii」での展開も計画している。


ゲームのプレイを通じてユーザー情報を取得

チアフルタウン・オンラインの画面イメージ
 チアフルタウン・オンラインは、ユーザーの商品嗜好や属性などの情報を、ゲームのプレイ方法などを通じて収集・蓄積し、通販サイトやコミュニティサイト、検索サービスなどで活用するシステム。同社はユーザー発信情報の蓄積および活用について「プロファイルパスポート」という名称を与えており、チアフルタウン・オンラインをプロファイルパスポート事業の実証実験のプロトタイプとして位置づけている。

 ゲームのインターフェイスを採用した点について、ブログウォッチャー代表取締役社長の羽野仁彦氏は「ブログなどでユーザー発信情報が爆発的に増加し、これをうまく活用できる複合的な情報サービスが必要だと思った」と前置きした上で、「ユーザーの履歴を取得する方法が問題であったが、ゲームの仕組みを利用することでユーザーに行動を示唆し、ユーザーが遊びながら情報を取得できる」と利点を説明した。

 ゲームの内容は、架空の町「チアフルタウン」のなかでアバターを操作し、ゲーム内のイベントなどを経てアバターを育成するというもの。イベントは、特定の地点に行く、他プレイヤーの質問に答える、アンケートに回答する、などの内容を用意し、イベント実行時のユーザーの行動からユーザー情報を取得する。また、イベントを達成したユーザーには、店舗で利用できるクーポン券を進呈するほか、ユーザーの行動をゲームの内容に常に反映させるとしている。このほか、SNS機能や動画配信サービスなども実装する。


ブログウォッチャーの羽野社長 ゲームのインターフェイス導入のメリット チアフルタウン・オンラインの位置づけ

ゲームの流れ イベントの例 クーポン取得の概要

Flashで動作しWiiにも対応。PlaceEngineなどとの連携機能も

 開発スケジュールは、2007年度にはKDDIが開発している「LifeLog」をベースとして開発を行なう。Flashで動作することを前提としており、PCや携帯電話のほかWiiにも対応させるとしている。Wiiへの対応を行なう点について羽野氏は「Wiiリモコンがポインタとして利用可能で、ゲームと情報サービスとの融和が容易だと思った」と説明した。

 また、SNS機能では携帯電話のGPS機能や無線LANによる現在位置測定技術「PlaceEngine」を利用した位置情報の利用を、動画配信サービではメタキャストの動画検索サービス「SAGURI」と連携した視聴履歴の取得を行なうとしている。

 ブログウォッチャーでは、2008年2月下旬から3月初旬にかけて2週間程度チアフルタウン・オンラインの実証実験を行なう予定だ。また、2008年度にはプレイステーション・ポータブル(PSP)やニンテンドーDSといった携帯ゲーム機への対応なども予定しているという。

 なお、サービス提供時期などは未定だが、羽野氏は「Wii向けパッケージ製品は2009年には発売したい」との意向を示した。このほか、既存のゲームタイトルシリーズにチアフルタウン・オンラインのシステムを組み込むといった提供方法も検討しているという。


チアフルタウン・オンラインのシステム図 初年度の開発項目 動作環境

実証実験の予定 次年度の開発項目

関連情報

URL
  ブログウォッチャー
  http://www.blogwatcher.co.jp/

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(大久保有規彦)
2007/10/05 17:55
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