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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
マイクロソフト、マッシュアップサービス「Popfly」オープンベータ

Popfly
 マイクロソフトは19日、マッシュアップサービス「Popfly」のオープンベータ版を開始すると発表した。これまでは招待制だったPopflyが、ユーザー登録で利用可能になる。

 Popflyは、既存のWebサービスを組み合わせて新たなサービスを作成できるマッシュアップサービス。GUIベースで操作できるためコーディングの知識が無くともマッシュアップサービスを作成することが可能だという。

 対応ブラウザはInternet Explorer 6/7、Firefox 2.0で、OSはWindows XP/Vista、Mac OS X。マイクロソフトのクロスブラウザ・クロスプラットフォーム用プラグイン「Silverlight」を採用しているため、利用にはSilverlightのインストールが必要。また、ユーザーIDとしてWindows Live IDの登録が必要になる。

 マッシュアップツール「Popfly Creator」では、API公開しているWebサービスなどが「ブロック」と呼ばれる項目で用意されており、ブロックをマウス操作で組み合わせることでマッシュアップが作成可能。「Windows Live」や「Xbox Live」、「Virtual Earth」など数多くのブロックが標準で用意されている。

 マイクロソフトのサービス以外でも「Flickr」や「Twitter」などのブロックを標準で用意するほか、自らブロックを作成してPopflyで公開することも可能。公開されたブロックは他のユーザーも利用できる。ブロックはJavascriptとXMLで記述されており、作成にはこの知識が必要になる。

 ワープロ感覚で文字装飾が可能なWYSIWYG機能を搭載したWebサイト構築ツールも用意し、作成したマッシュアップをWebサイトで公開可能。Visual Studio 2005のプロジェクトをPopflyに直接アップロードできる「Popfly Explorer」もアルファ版として提供する。

 他のユーザーとコミュニケーションするための場として「Popfly Space」も提供。1ユーザーごと25MBのディスク容量が与えられ、友達機能に加えてコメントや評価機能などを利用できる。また、作成したマッシュアップをブログなどで公開できる機能も用意されている。

 マイクロソフトでは、「これまでWeb 2.0やマッシュアップという言葉が注目されてきたが、個人でマッシュアップを作り上げるのは難しい。また、APIを公開しただけでは誰も利用しない」との考えから、Popflyによって誰でも手軽にマッシュアップを可能にする環境を構築したと説明。現役のプロ開発者だけでなく、ノンプロフェッショナルの開発者に利用してもらうことで、ノンプロの開発者層拡大を目指すとした。

 オープンベータ当初は英語表記のみで、Popflyの日本語化は現在のところ未定だが、「日本人ユーザーが盛り上げてくれれば早期の日本語化はありうる」(マイクロソフト)。オープンベータと同時に日本語サイトを開設、担当者ブログも用意することで日本人へのサポートや情報提供も行うとし、「日本人のカスタマイズ技能に期待している」とした。


左側のメニューからブロックを選び、マウス操作でつないでいくだけでマッシュアップを作成できる WYSIWYGベースのWebサイト作成ツール

ブロックをユーザーが作成することもできる Visual Studioとの連携機能も提供

関連情報

URL
  Popfly日本語サイト
  http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/popfly/
  担当者ブログ
  http://blogs.msdn.com/tumada/
  関連記事:Microsoft、マッシュアップサービス「Popfly」発表[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/05/21/15766.html


(甲斐祐樹)
2007/10/19 11:48
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