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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT-ME、Flashや動画を共有可能なWeb会議サービス「TOCSR Ver5.0」

右からWebEx社ビジネス開発担当部長のダン・ギルダー氏、NTT-MEグローバルソリューションASPサービスカンパニー長の土元洋一郎氏
 NTT-MEは、ASPによるWeb会議サービス「TOCSR(トクスル)」の新版「TOCSR Ver5.0」を、7月10日より提供開始する。料金は定額制で月額1万6,600円~。

 TOCSRは、NTT-MEが米WebEx Communications(以下Webex)と提携して行なっているWeb会議サービス。音声はNTT-MEによる電話回線を利用した音声会議サービスで提供し、パワーポイント資料などのファイルをWebブラウザーで共有することで、聞きやすさと容易な共同作業の両方を実現できるという。また企業のネットワークなどでファイアウォールを設置していても利用できる点も特徴だ。2001年10月よりサービスを開始し、2002年2月にはインターネット電話機能と多言語対応を開始。2003年1月からは従来の定額制に加えて従量課金制を開始し、より手軽な利用を可能にしている。

 10日より提供開始する新版では、WebExが開発した「MediaTone」という独自仕様の配信形式を採用。これによって、共有できる書類の種類やプラットフォームなどの自由度が大幅に向上した。具体的には以下の新機能が追加されている。

  • PowerPoint上でのアニメーションやスライド機能の利用、およびFlash再生
  • Windows Media PlayerやRealPlayerのコンテンツ共有
  • 3D CADを用いての共有によるリアルタイムの完全操作
  • 複数のドキュメントの同時共有


 また従来のWindows、Mac、Solarisに加えてLinuxとPalmへ対応したほか、外出先や自宅のPCからセキュリティを確保しながら容易に共有作業ができる「どこでもアクセス」機能も追加している。

 TOCSRの課金コースは定額課金制と従量課金制の2コースがあり、定額制の場合、月額1ライセンスで1万6,600円。別途初期費用として19万5,000円が必要となるほか、インターネット電話を利用する場合は1分5円の料金が課金される。従量課金制の場合、1分38円が課金される仕組みで、初期費用は1万円となる。なお従量制では、利用の有無に関わらず、月額3,000円のミニマムチャージが発生する。

 NTT-MEやグローバル展開を行なう企業をはじめ、大学での遠隔講義や、また3D CADを利用する製造業や建設業などをターゲットとして見込んでおり、「TOCSR Ver5.0」単独で、1年目で1億円、3年後に5億円の売上げを見込んでいる。


TOCSRのネットワーク構成図 Ver5.0のデモ。豪メルボルンのWebEXスタッフがWebカメラ画像を流したり、資料への書き込みを行なっている

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt-me.co.jp/news/news2003/nws030708.htm
  TOCSR
  http://nttiivs.ntt-me.co.jp/mgm/tocsr/
  WebEx Communications
  http://www.webex.com/


(青木美英)
2003/07/08 19:43
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