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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
GMOインターネット、ヤフーと資本・業務提携。ヤフーは第3位株主に

 GMOインターネットは12日開催の取締役会で、ヤフーと中小企業向けインターネット広告市場における業務提携に関する決議を行なったと発表した。合わせて、同社代表とヤフーを引受人とした第三者割当増資実施に関する決議も行なわれた。

 GMOインターネットとヤフーは、共同出資でJWord株式会社を設立したほか、ヤフーの100%子会社「オーバーチュア株式会社」と事業提携を行なっている。GMOインターネットでは、今回の業務提携によって両社の関係を強化して、中小企業向けインターネット広告に関する商品企画や開発、販売チャネル拡大を共同で進めていく考えだという。

 第三者割当増資は、ヤフーに加えて、GMOインターネットの熊谷正寿 代表取締会長 兼 社長を引受人として行なわれる。GMOインターネットでは、連結子会社だったネットカード(旧GMOネットカード)への緊急融資などについて、返済期限を経過した現在も具体的なスケジュールが決まっていないことから、12月10日付けで56億3,300万8,000円の特別損失を計上していた。

 今回の増資は、ローン・クレジット事業の撤退に伴う財政基盤の懸念を解消し、インターネット活用支援(ネットインフラ)事業とインターネット集客支援(ネットメディア)事業に経営資源を集中するためと説明。また、これにより2007年12月期における自己資本の毀損は回避されるとしている。

 ヤフーに対して発行されるのは、普通株式505万4,152株。発行価額の総額は14億104円。熊谷正寿氏に対しては、普通株式1,638万6,281万株を発行。発行価額の総額は45億3,899万9,837円で、12月末日までに自己資本の増強を確実に完了させるため、不動産による現物出資になる(不動産価額は45億3,900万円)。

 1株あたりの発行価額は277円。どちらも払込期日は12月27日で、新株公布日は12月28日を予定する。第三者割当増資により、ヤフーは5.03%の株式(議決権含む)を保有する形になり、有限会社熊谷正寿事務所(24.48%)、熊谷正寿氏(22.53%)に次ぐ、第3位株主となる。


関連情報

URL
  ヤフーとの資本・業務提携について(PDF)
  http://ir.gmo.jp/irlibrary/pdf/20071212_2.pdf
  第三者割当増資について(PDF)
  http://ir.gmo.jp/irlibrary/pdf/20071212.pdf


(村松健至)
2007/12/12 16:06
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