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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
イー・アクセスがアッカの筆頭株主に。現任取締役不再任など改革を要求

 アッカ・ネットワークスは15日、2007年12月21日付で筆頭株主に異動があったことを確認したと発表した。イー・アクセスが筆頭株主になった。

 イー・アクセスが15日付で関東財務局に提出した大量保有報告書によってわかった。これまでアッカの筆頭株主は11.70%を保有するNTTコミュニケーションズで、イー・アクセスはこれをわずかに下回る11.69%で第2位だった。異動後は12.68%となり、NTTコミュニケーションズを上回る。大量保有報告書に記載されている株式の保有目的は「純投資」だという。

【19時35分追記】
 イー・アクセスは16日、アッカ・ネットワークスの筆頭株主となった件に際して、アッカの経営体制変更を求める株主提案を行なったと発表した。アッカの現任取締役3名を不再任とし、イー・アクセスからの新任取締役4名を含む7名の取締役選任提案が出されている。

 イー・アクセスでは、「アッカは個人事業の売上減少を法人向け事業やM2M向けソリューションといった新規事業でもカバーできず、2006年度に続いて2007年度も減収減益が見込まれている」と指摘。「株価も上場時の株価を下回る水準で推移しており、市場の失望の表われであるとも考えられる」とコメントしている。

 イー・アクセスは2008年1月11日時点でアッカの発行済み株式総数の13.10%を保有する筆頭株主であり、今回の提案はアッカの経営に対する抜本的改革を求め、ADSL事業の効率化と事業領域の拡大を目的として行なうもの。その具体策として経営陣を一新し、事業経営力と専門的知見を有する人材を起用することでブロードバンド通信事業に精通した新たなマネジメントチームを編成すべきとしている。

 新体制案としてはイー・アクセスの小畑至弘氏、大坂宗弘氏、エリック・ガン氏(非常勤)、石田雅之氏(非常勤)の4名を新任とし、現任の社外取締役である佐藤元信氏(非常勤)、佐々田法男氏(非常勤)、星野隆作氏(非常勤)を再任。現代表取締役社長の木村正治氏、取締役の湯崎英彦氏、廣野公一氏については不再任にすべきとの提案を掲げている。イー・アクセスではこの提案に関する資料をイー・アクセスのWebサイト上で公開する予定だ。

【20時54分追記】
 アッカではイー・アクセスからの提案内容を踏まえ、「先方の意向を確認した上で、取締役会にてイー・アクセスからの提案を慎重に検討する」とコメント。検討を行なった上で対応策など詳細を発表するとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.acca.ne.jp/ir/info/080115.pdf
  ニュースリリース(イー・アクセス)
  http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=683

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(甲斐祐樹, 永沢 茂)
2008/01/16 17:43
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