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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
KDDI、中部電力系のFTTH事業者CTCを子会社に

 KDDIと中部電力は25日、中部電力が保有する中部テレコミュニケーション(CTC)の株式をKDDIへ譲渡する契約を締結することで合意したと発表した。譲渡日は4月1日で、CTCはKDDIの子会社となる。

 今回の株式譲渡は、中部電力が保有するCTCの株式のうちCTC発行済株式総数の80.5%にあたる166万709株をKDDIに譲渡するもの。これにより、CTCの株式のうち80.5%がKDDIを、19.5%にあたる40万2,283.6株を中部電力が保有することとなる。あわせて、中部電力はCTCが中部電力向けに行なっている電気事業用通信線路関連事業を会社分割によって承継する。

 株式の売買価額は379億3,200万円で、最終的な売買価額は株式売買実施時点のCTCの財産状況などから調整し確定するとしている。株式譲渡の理由について、KDDIおよび中部電力は「両社の経営資源を活用し協調することで中部地区でのより強固な通信事業基盤を形成し、ユーザーニーズに対応した利便性の高い情報通信サービスを提供できるとの認識で一致した」としている。

 なお、KDDIは2005年10月に当時「TEPCOひかり」を運営してた東京電力とFTTH事業での提供を発表。2006年5月には東京電力の光アクセスネットワークを利用した「ひかりone」を提供開始し、2007年1月をもってTEPCOひかりをひかりoneに統合している。今回の株式譲渡に伴うCTCや、CTCが運営するFTTHサービス「コミュファ」の運営方針についてKDDIは、「ユーザーに支障を来さないよう現状のまま展開する」とコメント。そのうえで、「その後の展開については総合的に検討する」としている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(KDDI、株式譲渡)
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2008/0125/index.html
  ニュースリリース(中部電力、CTC分割)
  http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/press2008/0125_3.html

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(大久保有規彦)
2008/01/25 16:02
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