ソニーは、スライド式のQWERTYキーボードや無線LAN機能などを備えたモバイル端末「mylo」の新モデル「COM-2」を3月1日に発売する。オープンプライスで、店頭販売価格は約35,000円の見込み。本体カラーはブラックとホワイトの2色を用意する。
■ 液晶の大型化・タッチパネル化など機能拡充。無線LANも11g搭載
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COM-2(ブラック)
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COM-2(ホワイト)
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米国ではすでにCOM-2が発売されているが、日本では内蔵ソフトウェアなどを日本向けにカスタマイズ。また、本体スペックは米国とほぼ同一だが、キーボードが日本語入力用に改められている。COM-1はソニースタイルのみでのWeb販売限定だったのに対し、COM-2は店頭での販売も実施する。
本体は3.5型で800×480ドット(WVGA)表示が可能なタッチパネル液晶を搭載し、表示色は65,536色。画面の両端にはタッチ操作に対応したタッチボタンエリアを用意した。本体には1GBのフラッシュメモリを内蔵し(ユーザー領域は約850MB)、メモリースティックDuoスロットやUSBポートも搭載。メモリースティックDuoは最大8GBのPRO Duoまでサポートする。
IEEE 802.11b/gの無線LAN機能を搭載。また、公衆無線LAN「HOTSPOT」「BBモバイルポイント」にも対応しており、同サービスのIDやパスワードを事前に設定しておくことで、対応エリアで自動的に接続できる。今後のアップデートではフレッツ・スポットのPPPoE接続にも対応する予定となっている。
無線LANセキュリティは64/128bitのWEP、WPA-PSK(TKIP/AES)をサポートし、バッファローの無線LAN設定システム「AOSS」も対応予定。NECアクセステクニカの「らくらく無線スタート」は現在のところ対応の予定はないという。
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新型mylo「COM-2」
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スライド式のQWERTYキーボードを搭載
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右側面は上部に音量ボタン、下部にメモリースティックDuoスロット
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左側面はHOLD機能を兼ねた電源スイッチと無線LANスイッチ
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本体上部は角型ヘッドフォン端子、電源端子、USBポート、シャッターボタンを配置
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背面はカメラと自分撮り用のミラー、マクロ切り替えスイッチ
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本体カラーはブラックとホワイトの2色
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前モデル「COM-1」との比較。ボタンの配置などが左右変わっているほか、キーボードのサイズも大型化された
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■ ウィジェットによるmixi新着やRSSリーダー、カメラ機能も搭載
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ブラウザはFlash Lite 3を搭載しYouTubeの再生が可能に
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mixi新着などウィジェット機能も搭載
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ブラウザは前モデル「COM-1」がOperaベースだったのに対し、COM-2ではNetFront Browserを採用。Flash Lite 3にも対応しており、YouTubeが再生可能なほか、Ajaxやブックマークレットにも対応する。なお、ニコニコ動画など一部のサイトは表示できない場合もある。
ウィジェット機能も新たに追加。標準ではmixiの新着チェック、Google検索、YouTubeの新着動画、PlaceEngineと「ペタマップ」を利用した現在位置チェック、SkypeやGoogle Talkなどを横断して登録できるコンタクトリストを備える。ウィジェット機能は仕様を公開し、ユーザーが対応ウィジェットを開発することも可能だという。
RSSリーダーやポッドキャスト機能も備え、オンライン時に取得したコンテンツをオフラインでも楽しめる。なお、前モデル「COM-1」で搭載されていた、無線LAN経由でお互いのmyloに保存された楽曲をストリーミング再生できる機能はCOM-2では搭載されていない。
メッセンジャーはSkypeとGoogle Talkを搭載。どちらもチャットが可能なほか、Skypeではファイル転送や電話機能も利用できる。また、Google TalkはGmailへのアクセス機能を備え、本体のメニュー画面にはGmailの新着を通知するアイコンを用意する。
COM-1では非搭載だったカメラ機能もサポート。130万画素のCMOSイメージセンサーを搭載、最大で1,280×1,024ドット(SXGA)の静止画が撮影可能なほか、マクロ撮影、撮影した画像の編集機能も備える。動画撮影は非対応だが、今後のファームウェアで動画撮影機能も追加予定。仕様の詳細は未定だが、ソフトウェアエンコードによるMPEG-4のSimple Profile形式を検討しているという。
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Gmailの新着通知機能
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カメラとフォトエディタ機能を搭載
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Broadband Watchを表示。URL欄やアイコンは左側の「DISP」ボタンで非表示にできる
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Googleマップを表示
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Gmailを表示
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YouTubeを再生
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mixi新着やPlaceEngineによる現在位置取得が可能なウィジェット機能
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RSSリーダー機能。ポッドキャストにも対応
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Skypeは2画面表示で情報量が増加
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カメラ機能
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■ 対応楽曲や動画も拡充。AACやMPEG-4
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COM-2のAV機能
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アップデートで対応予定の機能
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再生できる楽曲ファイルはMP3/ATRAC/WMA/AACと、COM-1では非対応だったAACもサポート。ATRACはOpenMG、WMAはWindows Media DRM 10をサポートし、音楽配信サービスも利用できる。楽曲管理ソフトはSonicStage CPとWindows Media Playerに対応するほか、マスストレージクラスによるドラッグ&ドロップ操作にも対応する。
動画はWMV/MPEG-4(Simple Profile/Advanced Profile)/MPEG-4 AVC(Baseline Profile)に対応。ディスプレイサイズはWVGAだが、再生できる動画フォーマットはQVGA(320×240ドット)、30fps、768kbpsビットレートが上限で、再生時にはオリジナルサイズもしくは拡大して表示できる。静止画はJPEG/PNG/BMPをサポートし、最大で3,072×2,304ドット(700万画素)のJPEGに対応。編集可能な画像は最大1,280×1,024ドットとなる。
本体サイズは約130.8×64.6×20.7mm、重量は約193g。バッテリー駆動時間はWeb閲覧で最大6時間、Skype/Google Talk待受時で最大約22時間、Skype通話で最大約6時間、音楽再生で最大約20時間、動画再生で最大約7時間。電源はリチウムイオン充電池で、USB充電にも対応。キャリングポーチやスタイラス、マイク付きリモコンなどが付属する。
COM-2の周辺機器も本体と同時に発売。本体同梱のACアダプタのほかに別売オプションとして充電用クレードル、液晶保護シート、本皮製キャリングケース、バッテリーチャージャーキット。カラージャケット2枚1組を2モデル用意する。いずれもオープンプライスで、店頭予想価格はACアダプタと充電用クレードルが約3,500円、液晶保護シートが約1,500円、キャリングケースが約5,000円、バッテリーチャージャーセットが約9,000円、カラージャケットが約2,500円。
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動画再生機能
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音楽再生機能
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付属のマイク付きヘッドフォンはCOM-1と同一
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アクセサリのカラージャケットは2枚1組
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■ URL
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200802/08-0219/
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(甲斐祐樹)
2008/02/19 15:00
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