マイクロソフトは22日、オンラインストレージ「Windows Live SkyDrive」の正式版を日本を含む38カ国で開始した。Windows Live IDを取得すれば無料で最大5GBのストレージを利用できる。
■ 容量5GBのストレージ。Windows Live IDでの指定公開が可能
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Windows Live SkyDrive
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Windows Live SkyDriveは、すでに米国、英国、インドでベータ版として一般公開されていたが、日本を含む対象外の国からは利用できなかった。2月22日からは日本からもサービスが利用可能になるほか、ディスク容量を1GBから5GBへと拡張する。
1ファイルごとの容量制限はベータ版と同様50MBまでで、ファイル形式はexe以外であればほぼ対応するという。アップロードはファイル指定に加え、プラグインをインストールすることでブラウザ上でのドラッグ&ドロップ操作によるアップロードも可能になる。
公開範囲は自分のみ利用できる非公開に加え、Windows Live IDで指定したユーザーのみ共有できる限定公開、インターネットで公開できる全体公開の3種類が設定可能。Windows Live IDによる指定はフォルダ単位となり、フォルダごとに公開範囲が設定可能。共有相手に対してID単位でファイルへの権限を閲覧のみとする、編集も可能にするといった設定も可能になっている。
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米国のベータ版を踏まえて正式公開(正しくは38カ国)
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用途に応じた3種類の公開範囲
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公開範囲の詳細
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コンタクトリストやメールで共有フォルダに招待できる
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■ Windows Liveの他サービスとも連携
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マイクロソフト オンラインサービス事業部 プロダクトマネージメントグループ Windows Liveチームの柏木淳プロダクトマネージャー
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インターネットに全体公開した場合は、Windows Live IDを持たないユーザーでもファイルにアクセス可能。また、全体公開した場合はブログやホームページにファイルダウンロード用のアイコンを表示できるHTML生成機能やRSSによる通知機能も利用できる。一度公開したファイルも公開範囲が変更可能で、非公開または限定公開に変更した場合はWindows Live IDで許可されたユーザーのみアクセスできる。
Windows Liveの他サービスとも連携し、ブログサービス「Windows Live スペース」には、Windows Live SkyDrive用ファイル共有モジュールが同日より提供される。同モジュールはWindows Live IDによってファイル共有を許可されているユーザーのみブログ上で該当のフォルダが表示され、ファイルにアクセスできる仕組みになっている。また、Windows Live メッセンジャーでは、SkyDriveで公開されているフォルダの更新をコンタクトリストで通知する機能も実装する。
マイクロソフト オンラインサービス事業部 プロダクトマネージメントグループ Windows Liveチームの柏木淳プロダクトマネージャーはSkyDriveについて「インターネットでどこからでもアクセスでき、クライアントをインストールせず使えるシンプルさが特徴」と説明。「日本では類似サービスは少ないのでは」とコメントした上で、「複数のPCでファイルを利用する、特定の相手とファイルのやり取りするといったニーズに適している」とした。
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Windows Live SkyDriveログイン後のTOPページ
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ドラッグ&ドロップでのアップロードが可能
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共有相手のアクセス権限を変更できる
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公開フォルダ。他の共有フォルダは表示されない
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ブログやWebサイトにダウンロード用のアイコンを表示できるHTMLを生成
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Windows Live スペースと連携
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■ URL
Windows SkyDrive
http://skydrive.live.com/
(甲斐祐樹)
2008/02/22 03:05
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