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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
JCC、ニュース項目ごとに視聴が可能な録画対応ホームサーバー

「iBOXブロードメディアサーバ K モデル」前面のPCカードスロットに無線LANカードを装着したところ
 日本電算機(JCC)は、ホームサーバーの新モデル「iBOXブロードメディアサーバ K モデル」を発表、9月上旬に発売する。価格はオープンプライスだが、20万円前後で販売される見込み。

 新モデルはOSにLinuxを搭載し、200GBのハードディスクおよびDVD±R/RWドライブを組み合わせ、ハードディスクおよびDVDに録画可能とした。チューナー、MPEGエンコーダーは2組搭載し、2つのチャンネルを同時に録画することもできる。

 また、インターネットに接続し、電子番組表の取得や番組の時間変更を自動対応するなどの機能、独自提供するタイムコード情報とニュース番組を連動させた“マトリックステレビ”機能などを搭載した。さらに、特定のユーザーの番組予約率を集計するAWR(アドバンスド・ウィークリー・リザーブ&リコメンデーション)調査機能も新たに搭載した。

 マトリックステレビ機能は、TBSで放映中の「ブロードキャスター」の番組中で、ワイドショー番組の内容を集計するコーナーのレーティングを担当する会社からの情報をベースに提供する。その日のニュースのテーマごとに番組内の時間配分を分析、ニュース番組を予約録画しておけば、独自メニューからニュース内容の放送時間順に並べたり、ワンクリックでそのニュースだけを視聴することが可能になる。

 対象は一般ニュースだけでなく、ワイドショーのトピックも含まれ、さらに天気予報やスポーツの結果なども提供、リモコン操作だけでニュースの必要な部分だけを視聴できる。日本電算機では多忙な現代人に対して新しいテレビスタイルを提供するという。

 また、AWR調査は、8月15日からiBOXサーバーの利用者の中から100世帯を限定して行なう。日本電算機によれば、従来のテレビ視聴率と違い、視聴者の録画予約動作を集計することにより、番組放映前に視聴者の関心を把握することができるという。新たな試みに対して調査内容に興味を示している企業もあるとしている。

 発表会に出席した同社社長の石井孝利氏は、今回発表したiBOXブロードメディアサーバ K モデルについて、「(大手メーカーのHDDレコーダーと比べて)感覚的に新しい機能を提供しなければならない。そこでマトリックステレビを考えた」と新機能を盛り込んだ経緯について説明した。20万円という価格についても「なぜこんなに高いか、ホームサーバーで何ができるのかを磨き上げていきたい」と述べ、機能をアピールしてiBOXを売り込んでいく考えを明らかにした。

 「iBOXブロードメディアサーバ K モデル」のそのほかの仕様は、HTML4.01相当でダイナミックHTMLに対応したブラウザ、MIME対応の電子メールクライアント、動画再生機能などを搭載。100BASE-TX/10BASE-Tを2ポート装備し、ブロードバンドルータ機能とPCカードスロットに無線LANカードを装着することによる無線LANアクセスポイント機能などが提供される。また、動画編集機能やホームページ作成機能なども搭載した。本体のサイズは430×357×79mm(幅×奥行×高)で、重さは約7kg。操作用のリモコンが付属する。


「iBOXブロードメディアサーバ K モデル」の背面 ニュースタイトル別に各ニュース番組の該当部分がクリックで視聴できる

関連情報

URL
  日本電算機
  http://www.jcc.co.jp/

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(正田拓也)
2003/07/15 20:01
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