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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
富士キメラ総研、2012年度にWiMAXは200万、次世代PHSは240万契約を予測

 富士キメラ総研は、「2008 ワイヤレスブロードバンド市場の現状と将来展望」と題した市場調査レポートを発表した。発刊日は2月18日で、頒価は10万1,850円。

 本調査レポートは、WiMAXなどのワイヤレスブロードバンド市場における動向をはじめ、関連するサービス・機器・アプリケーション市場の将来像を予測するために実施されたもの。

 調査結果によると、携帯電話向けの定額制データ通信サービス市場は、第3世代携帯電話への移行とともに契約者数が拡大。契約数は2006年度の実績2,498万契約から、2012年度には5,700万契約と約2.3倍の拡大を予測している。市場別ではコンシューマ市場が圧倒的としており、データ通信端末が中心のビジネス市場は数十万件だとしている。また、データ通信向けサービスは、PHSを含めて200万強契約だとした。

 富士キメラ総研では、インターネット利用に関するモニタアンケート調査も同時に実施。同調査結果では、携帯電話やPHS端末で外出先から利用するコンテンツは、「検索サービス」が44.0%、「交通情報・ナビゲーション」が38.1%だという。一方、電子書籍や映像配信、映像共有サービスといった大容量通信が必要なサービスは、いずれも5%前後で利用率は低い結果になった。

 データ通信サービスを利用していないユーザーに対する質問では、通信料金に対する不満が75.1%と最も多い。また、コンテンツやアプリケーション利用料金に対する不満も37.8%あり、富士キメラ総研では「データ通信サービスを利用してもらうには、さらなる値下げが最低条件」と指摘している。

 今後サービス開始が予定されるWiMAXおよび次世代PHSサービスに関しては、「ビジネスコンシューマおよび法人契約が中心になる」と指摘。WiMAXについては、「販売促進に多額な費用をかけなければ、非PC系デバイスの搭載やMVNO展開は困難」と予想しており、暫定的な市場予測は2012年に200万契約、700億円規模と考えているという。

 一方、次世代PHSサービスは既存データ通信サービスユーザーの買い替えを中心に普及が進み、エリア拡大とともに法人需要も高まると予測。その上で、2012年度には240万契約に達するとした。


関連情報

URL
  富士キメラ総研
  http://www.fcr.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.fcr.co.jp/pr/pr08_05.htm

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(村松健至)
2008/03/03 17:16


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