Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
mixiなどと連動する米国Webドラマのリメイク版「Tokyo Prom Queen」

「Tokyo Prom Queen」ロゴ
 ライツエンタテインメントをはじめとした7社は、mixiやYouTubeなどと連携して配信するWebドラマ「Tokyo Prom Queen」を5月7日より配信する。4月17日には都内で制作発表会が開催され、ドラマ出演者や主題歌を歌うリア・ディゾンなどが出席した。

 「Tokyo Prom Queen」は、ライツエンタテインメント、ドコモ・ドットコム、JVCエンタテインメント、ニューズ・ブロードキャスティング・ジャパン、NECビッグローブ、ガーコ、ミクシィの7社の協力を受け、Prom&Sam製作委員会が制作と配信を行なうドラマ。米国のドラマ「Prom Queen」を日本向けにリメイクした作品で、とある大学の国際学部で開催されるプロムパーティを巡って繰り広げられる、男女11人の学生と2人の教授らの恋愛、友情、裏切り、スキャンダルといった人間関係を描いた内容となる。

 「Prom Queen」は元ディズニーCEOのマイケル・アイズナー氏原作のドラマで、米国では2007年4月に配信され、80日間で1,500万視聴を獲得。SNS「MySpace」との連動によって口コミで人気を集め、エミー賞にもノミネートされたという。

 出演は、大塚シノブ、杉野希妃、矢吹春奈、斉藤未知、ジョジィー、吉田セイラ、辻沢響江、徳山秀典、三上真史、森廉、藤田玲、河野朝哉、柳ユウレイ。監督は、東京ディズニーシー5周年のWebシネマ「Sea of Dreams」や映画「Girl's BOX/ラバーズ・ハイ」などを手がけた佐藤太氏が担当した。また、ドラマ主題歌にはリア・ディゾンの「Under the Same Sky」を採用し、リア・ディゾン自身も前年度のプロムクイーン・ナオミ役で出演する。このほか、劇中の挿入歌にはインディーズ楽曲配信サービス「NEXT MUSIC」とタイアップによる公募で募集したインディーズミュージシャンの楽曲を使用する。


「Tokyo Prom Queen」のキャストや監督ら。一般的なプロムパーティの衣装で登場 リア・ディゾン

「Tokyo Prom Queen」の女性キャスト。奥にはコカ・コーラのCMに登場する謎のキャラ“はじけるジャクソン” 「Tokyo Prom Queen」の男性キャストと教授役のキャスト

 配信は5月7日より開始し、1話90秒のドラマを80話、80日間連続で配信する。配信サイトは、PC向けではミクシィが運営するSNS「mixi」にて毎日0時より配信するほか、「Tokyo Prom Queen」公式サイト、You Tube、BIGLOBEストリーム、ファッション誌「JJ」の公式サイト「JJ☆NET」、NEXT MUSICにて12時から配信する。なお、mixiでの映像ドラマの配信は今回が初めてだという。

 また、携帯電話向けでは、You Tube、music.jp、ムービーフルで配信を行ない、music.jpでは挿入歌の着うた配信も行なう。このほか、テレビ放送ではFOXテレビにて同日22時55分より米国版と日本版を放送。また、4月下旬には竹書房が原作の書籍を、今秋にはJVCエンタテインメントが米国版と日本版を収録したDVDを販売する予定だ。

 このほか、mixiとの連携ではドラマ出演者が作中の人物としてmixiに参加し、ドラマと連動した日記や写真、動画を公開するほか、mixiユーザーのコメント投稿を受付ける。また、JJの通販サイト「JJmode」などとのファッション通販サイトと連携し、ドラマ中で出演者が身につけている衣装や鞄、アクセサリーなどを動画配信時に表示。表示されたアイテムからJJmodeなどの通販サイトに遷移して該当商品の購入が可能だ。このほか、日本コカ・コーラがスポンサーとして参加。ドラマとも連動した15秒CMをドラマ各話の冒頭に挿入する。


「Tokyo Prom Queen」の概要 「Tokyo Prom Queen」のキャストイメージ 配信スケジュール

mixiとの連動企画 「JJmode」などの通販サイトとの連携 日本コカ・コーラのCM概要

監督、キャストらがコメント。視聴者数に応じて収入を配分するビジネスモデルを採用

制作発表会のリア・ディゾン。ドラマ内で主題歌のPVが流れるという
 「Tokyo Prom Queen」について、佐藤監督は「米国のプロムパーティーという日本ではなじみのない文化を、日本の文化に合わせるために話のつじつまを合わせるのが苦労しました」と制作時に苦労した点をコメント。キャストでは、主演の大塚シノブは「(ドラマを)90秒の枠の中で納めるのが大変でしたが、佐藤監督をはじめとした多くのスタッフに支えられてすごく面白い作品になったと思います」とコメントした。

 自身がドラマのために主題歌「Under the Same Sky」を選曲したというリア・ディゾンは「ドラマの台本を読んで、ミステリーの裏に愛というテーマがあると思い、同じ愛がテーマのこの曲が合うと思った。また、とても好きな曲なのでドラマを通してたくさんの人に聞いてもらいたいとも思いました」と選曲の理由をコメントした。

 このほか、Prom&Sam製作委員会のプロデューサーであるマーティン・ロバーツ氏によるビジネスモデルや今後の展開についての説明が行なわれた。

 ビジネスモデルについては、従来の広告タイアップ型の無料配信Webドラマで採用されている、視聴数に応じて広告収入が変動するモデルではなく、あらかじめ定められた広告収入を視聴者数に応じてサービスプロバイダーに分配するモデルを採用。日本では初めての試みだとした上で、これにより各サービスプロバイダーがプロモーションを行なう必要性が生じ、製作委員会側でのプロモーション費用を削減できるという。

 今後の展開については、「Tokyo Prom Queen」のシーズン2や、今秋よりWebドラマ「Sam Has 7 Friends」の制作と配信も行なう予定。視聴者数では、米国の「Prom Queen」と同様に全配信サービス合計で1,500万視聴を目指すとしている。


主演の大塚シノブ(中央)。ドラマでは2重人格の役を演じている 佐藤太監督

プロデューサーのマーティン・ロバーツ氏 原作者である元ディズニーCEOのマイケル・アイズナー氏からのビデオメッセージも寄せられた

関連情報

URL
  ライツエンタテインメント
  http://www.rights-en.jp/


(大久保有規彦)
2008/04/17 21:00


BB Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.