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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
パイオニア、HSDPA通信やPC/携帯連動ポータル対応のポータブルカーナビ

AVIC-T10
 パイオニアは、HSDPAによる通信に対応したポータブルカーナビゲーション「AVIC-T10」を6月上旬に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は6~7万円の見込み。

 AVIC-T10は、最大3.6MbpsのHSDPAおよびW-CDMAでの通信に対応したポータブルカーナビゲーション。通信機能は、AVIC-T10の購入時にパイオニアモバイルネットワークスの通信サービスに加入し、契約完了後に送付される専用通信モジュールをAVIC-T10に装着することで利用可能となる。通信モジュールのメーカーは非公表だが、ソフトバンクの通信網を利用。通信料は、月額1,029~2,079円の二段階定額制を採用している。

 ナビゲーション機能では、通信機能を利用することで全国のユーザーから提供された走行状況や施設などの情報を付加した渋滞情報を提供する「スマートループ渋滞情報」、周辺の駐車場満空情報を取得して地図上で確認できる「駐車場満空情報」、自車位置周辺のガソリンスタンドの最新価格情報を表示できる「ガススタ価格情報」、ルート設定時に目的地周辺の天気情報を自動取得して表示する「ピンポイントウェザーライブ」、などの機能が利用できる。

 また、パイオニア、ソフトバンクテレコム、インクリメントPの合弁会社であるナビポータルによるAVIC-T10向けポータルサイト「ナビポータルサービス」が利用できる。ナビポータルサービスは、AVIC-T10のほかPCや携帯電話からも利用できるポータルサイトで、PCや携帯電話サイトで検索した目的地やルートを、ユーザー専用のサーバースペース「ナビフォルダ」に登録することで、AVIC-T10側から呼び出してナビゲーションに反映させることができる。AVIC-T10の電源投入時に、自動的にダウンロードさせることも可能だ。

 このほかナビポータルサービスでは、行動履歴などからユーザーの嗜好を分析して周辺の店舗情報や「Yahoo!グルメ」の口コミ情報を表示する「周辺おすすめ情報」、携帯電話向けサイトを利用して送迎される人が現在位置を入力してAVIC-T10に送信できる「お迎えサービス」といった機能を用意。また、自車位置周辺のイベント情報を検索できる「地域イベント情報」、テレビ番組で紹介されたスポット検索「番スポ!」、最新ニュースなどを表示する「トピックス」、自車位置周辺の3時間毎の天気を表示する「天気予報」などのサービスも利用できる。

 機能面では、ワイドVGA表示の5.8インチ液晶ディスプレイと4GBのフラッシュメモリ、ワンセグチューナーを搭載。本体にGPSレシーバー、GPSアンテナ、ジャイロセンサー、加速度センサを内蔵しており、自動車のダッシュボードなどに設置するのみで位置情報の取得が可能だ。また、後日発売予定のオプション「電源キット」に同梱されている車速パルス配線コードを接続することで、位置情報の取得精度を向上させることもできる。

 このほか、SDカードスロットを搭載しており、SDカードに保存されたWMA/MP3/AACファイルを再生できるオーディオプレーヤー機能や、JPEG/BMP画像を表示できるピクチャービューアー機が利用できる。また、Bluetoothモジュールを内蔵しており、携帯電話を接続してハンズフリー通話が可能だ。本体サイズは179.5×32.5×98.8mmで、重量は0.5kg。


関連情報

URL
  ニュースリリース(パイオニア)
  http://pioneer.jp/press/2008/0509-5.html
  ニュースリリース(ソフトバンクテレコム)
  http://www.softbanktelecom.co.jp/release/2008/may/0509/index.html

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