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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ミクシィ決算、新サービスやAPI公開などで「mixi会員3,000万を目指す」

 ミクシィは9日、2008年3月期(2007年4月〜2008年3月)の決算短信(非連結)を発表した。会員数は約1,400万人に到達したほか、今後予定する新サービスを含めた事業展開についてミクシィの笠原健治代表取締役社長が説明した。


売上高は約1.9倍、営業・経常利益は約1.7倍の伸び

ミクシィの笠原健治代表取締役社長
 2008年3月期通期の実績は、売上高が100億5,200万円で、前年同期比191.6%の伸び。営業利益は37億4,900万円、経常利益は37億6,400万円で、どちらも約170%の伸びとなった。一方、サービス拡充によるサーバー購入費やデータセンター拡張により売上原価が増加したほか、広告売上増加に伴い代理店手数料も増加。8月の本社移転により支払地代家賃も増加し、さらにサポート費用の増大によって外注費も増加している。

 事業別ではSNS「mixi」の売上高が87億5,705万5,000円で、前年同期比で125.7%の伸び。このうち有料サービスのプレミアム会員料金は5億9,449万3,000円で、こちらは前年同期比42.8%の増加となった。

 インターネット求人広告「Find job!」は、求職者数の増加に伴って登録者数やPVは増加し、登録企業は約20,000社、登録求職者数は約25万人、PVは約637万PVとなったが、景況感の悪化や有効求人倍率の減少に伴い顧客平均単価は約91,000円と前四半期の約95,500円から減少。売上高も競争環境の激化といった要因により、前年同期比で5.3%減の12億9,586万2,000円となった。


mixiはモバイルが好調。「3,000万会員を目指す」

 mixiはモバイル分野が引き続き好調で、2008年3月末におけるモバイルの月間PVは83.1億PVと、前四半期の68.1億PVと比べて約15億PVの増加。広告事業でも第4四半期ではモバイル広告が全体の35%を占めるなど、モバイル広告の比率が高まっているという。

 減少が続いていたPCのPVも54.8億PVと、前四半期の50.3億PVから向上。当初維持していた7割から減少が続いていた3日以内にmixiを利用するアクティブ率も約57%と、前四半期の約58%と同水準となった。

 一方、会員数は2008年3月末で1,401万人と1,400万人を突破し、四半期の純増は約104万人となった。また、滞在時間は前四半期の約2時間45分から約2時間27分へとやや落ちている。笠原氏は「mixiの自然な伸びの中で、伸び率がやや緩やかになっている」とコメントし、現状では問題とは考えていないとの認識を示した。

 日本人口に占めるmixiユーザーの割合は、20代前半が約60%、20代全体でも約53%と5割を超え、20代の比率が高い。また、若年層や女性に関してはモバイルの利用率が高いという。笠原氏は「非常に普及率の高いサービス」と評価した上で、「本当にインフラ的なサービスとしては90%以上を超えて普及する必要があり、そういう点では20代でもまだ1.8倍程度の伸びが期待できる」とコメント。30代以降の比率もまだ高くはないことを踏まえ、「最大限達成可能な数字として、3,000万人近い可能性がある」との目標を示した。

【お詫びと訂正】
 ミクシィより、会員数はこれまで決算発表日時点でのユーザー数を発表していたのに対し、今回の発表からは期末時点でのユーザー数に変更したとの追加情報がありました。このため、ユーザー数に関する表記を修正させていただきました。


2008年は新サービスやAPI公開など事業強化。コンテンツ課金も検討

左から経営管理本部 経理財務部マネージャーの大澤弘之氏、笠原氏、経営管理本部長の小泉文明氏
 今後の事業戦略としては、2008年度を「中長期的な成長の基盤を築くための1年」と位置付けて先行投資を活発化。「メディア力の拡大」「収益の最大化」「収益モデル多様化」を目標として事業を展開する。

 収益面では今後さらに拡大が見込まれるモバイル広告に注力するほか、SNSならではの広告開発などを予定。同日発表した新サービス「mixiミュージックプラス(仮称)」や今後予定するコンテンツ課金サービス、中国への事業展開など、収益モデル多様化に向けた投資も積極的に行なうとした。事業基盤強化に向けてデータセンター拡張や人材獲得へ引き続き投資していくという。

 メディア力の拡大に関してはさらに「コミュニケーション」「オープンプラットフォーム」「パーソナライズ」の3点に注力。コミュニケーションについては「mixiが本来持っている本質的な価値を彩度強化する」とし、「人と人がつながりやすくなり、その上でコミュニケーションできるmixiのコア部分を訴求していく」とした。

 オープンプラットフォームに関してはすでにAPI公開などの戦略が発表されており、「mixi上で開発プラットフォームを提供する、mixiからAPIを提供するなど、他社も巻き込んで市場を拡大していきたい」とコメント。パーソナライズ面ではすでに提供している各種レコメンド機能に加え、マイミクのレコメンド機能、ユーザーごとにインターフェイスを変更するといった施策を考えているという。

 具体的な施策として、ユーザーを結ぶマッチング機能の強化も検討。プロフィール項目の充実によってmixi上での知人検索をより容易にしていくほか、プロフィールとして公開していない個人情報をmixi側で仲介することでユーザーを検索できるサービスも考えているという。笠原氏は「mixiの仲介はあくまでシステム的に行なうもので、人が介在するものではない」と説明。一方、ユーザーが公開していない情報が検索対象になることは個人情報の面で問題も考えられるため、「プライバシー保護に配慮しながらサービスの仕様を検討していく」とした。


関連情報

URL
  2008年3月期 決算短信
  http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=595258

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(甲斐祐樹)
2008/05/09 18:29


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