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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTTドコモ、無線LANでiモードが利用できる「ホームU」。050のIP電話も

ホームUの概要
 NTTドコモは、ブロードバンド回線と無線LANルータを利用して携帯電話からパケット通信や050番号のIP電話が利用できる「ホームU」を6月に全国で開始する。月額料金は1,029円。

 ホームUは、自宅から無線LANを利用してiモードやiモードフルブラウザなどが利用できるサービス。自宅のブロードバンド環境を利用するためパケット通信量などの必要なくコンテンツを利用できる。

 050番号のIP電話サービスも提供。ホームU同士の通話は通話料が24時間無料となるほか、ホームU以外への通話も通常の料金プランの3割引相当の通話料で利用できる。

 ホームUの対象端末は、IEEE 802.11a/b/gに対応した「N906iL onefone」。また、ホームUの利用にはドコモの新料金プラン「バリューコース」「ベーシックコース」で「パケ・ホーダイ」または「パケ・ホーダイフル」を契約し、マルチセッション対応のブロードバンド回線と無線LANのQoS機能を備えた無線LANルータが必要になる。

 初期費用は無料で、月額料金は1,029円。利通話料金は30秒あたりでタイプSSが14.7円、タイプSが13.125円、タイプMが9.975円、タイプLが7.35円、タイプLLが5.25円、タイプリミットが14.5円、ファミリーワイドとファミリーワイドリミットが18.375円。


当初はフレッツシリーズのみ対応。対応ルータは10機種程度

ホームUに対応する「N906iL」。対応機種は現在のところ1機種のみ
 マルチセッション対応のブロードバンド回線が必要なため、ホームUを利用できるのはBフレッツやフレッツ・光プレミアムなどのフレッツ光シリーズとフレッツ・ADSLのみ。1つのセッションで最大6台まで携帯電話を利用できる。その他のブロードバンドサービスについては、マルチセッションに対応すればホームUでも対応できるという。

 なお、個人向けのフレッツシリーズでは標準で2セッションを提供しているが、そのうち1セッションはフレッツシリーズのコンテンツサービス「フレッツ・スクウェア」への利用が推奨されている。このため、オプションサービスなどでセッションを追加しない場合はフレッツ・スクウェアとホームUは排他利用となり、どちらかのサービスしか利用できない。

 また、対応サービスはNTTドコモが動作確認を行ない、サービス開始当初は10機種程度が対応予定。発表会場ではバッファローの「WHR-HP-G」が展示されていた。対応製品であれば市販ルータでも利用可能だという。

 携帯電話の設定はiモードからプロファイルをダウンロードし、すでに無線LANを導入している場合は携帯電話の設定を家庭内の設定に応じて変更する。対応端末であるN906iLはAOSSやらくらく無線スタートといった無線LAN設定システムには対応しないが、ルータや携帯電話の設定をPCで行なうためのユーティリティが用意されている。


iチャネルやメール送受信も無線LAN経由で通信

 ホームU利用時は、メールの送受信やiチャネルといったすべてのサービスがFOMA網ではなく無線LAN経由で行なわれ、メールのプッシュ受信にも対応。待受も無線LAN優先やFOMA優先といったデュアル設定が可能であり、外出時にはFOMA回線、自宅では無線LANに自動で切り替えることができる。

 050番号のIP電話サービスはNTTドコモとして提供し、無料通話できるのはホームUの050番号同士のみ。それ以外の050番号についてはホームUの通常料金が課金される。050は発着信ともに可能だが、ホームUに接続していない時に着信を受けた場合は圏外になる。

 無線LANを搭載したFOMA端末は「N902iL」といった企業向け端末やWindows Mobile搭載のスマートフォンなどが提供されているが、これら端末は無線LAN接続でiモードを利用できないためホームUの対象外。また、N906iLではホームUを契約せずに無線LANでブラウザなどを利用することはできない。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080527_01.html


(甲斐祐樹)
2008/05/27 15:25


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