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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTTドコモ発表会、906i/706iシリーズは動画サービスの大幅強化に注力

新商品の906i/706iシリーズ
 NTTドコモは27日、「906iシリーズ」「706iシリーズ」に関する新商品発表会を開催した。端末のラインナップ拡充や高機能化を図る一方で、ネット連携や動画機能の充実なども注力する方針が示された。

 発表された機種は、906iシリーズが「F906i」「N906i」「P906i」「SH906i」「SO906i」「N906iμ」「N906iL onefone」「AQUOSケータイ SH906iTV」の8機種、706iシリーズが「F706i」「P706iμ」「N706i」「NM706i」「SH706i」「SO706i」に加え、健康機能を重視した「SH706iw」、簡単操作に注力した「L706ie」「N706ie」「P706ie」「SH706ie」の11機種。なお、N906iμはSamantha Thavasaとのコラボモデルも用意される。

 NTTドコモの代表取締役社長を務める中村維夫氏は、706iシリーズの「個性派スリム」、906iシリーズの「オールラウンド動画ケータイ」という位置付けを説明し、「お客さまのニーズは多様化しており、これまでの声を受け止めて商品開発に反映した」とコメント。「今回はあくまで取り組みの助走に過ぎず、これからも堅実かつ着実な取り組みによって、お客さまに満足していただけるようにしていく」との考えを示した。


NTTドコモの中村維夫代表取締役社長 NTTドコモのコンセプト

個性派ラインナップが特徴の706iシリーズ

端末を手にしながら説明する永田清人プロダクト部長
 執行役員 プロダクト&サービス本部 プロダクト部長の永田清人氏は、新商品の概要やコンセプトを説明。社長である中村氏の「お客さまの意見を反映した」との言葉を踏まえながら、706iシリーズの「個性派スリム」、906iシリーズの「オールラウンド動画ケータイ」に加え、多彩な動画サービスやコンテンツによる「ケータイ動画」の3つをコンセプトとして掲げた。

 「個性派スリム」の706iシリーズでは、防水とワンセグを備えた「F706i」、世界最薄9.8mmの厚みでワンセグも搭載した「P706iμ」などを紹介。また、携帯電話で歩数や脈拍を図り、アプリと連動して健康管理ができる「ウェルネスケータイ」と位置付けた「SH706iw」など、多彩なラインナップをアピールした。

 一方、「機能が使いこなせない」「使いやすい携帯電話が欲しい」という要望に応えるため、新たに「906ieシリーズ」をラインナップ。ieのeは「幅広い世代(everyone)」「使いやすさ(with ease)」「楽しく(enjoy)」を意味しており、大きな文字で見やすい画面インターフェイスを採用したほか、通話時の音質向上や声をゆっくり再生する機能などを搭載。本体デザイン面でも片手で開けやすい機構を採用した「P706ie」「N706ie」、人間工学に基づいたボタン配置の「P706ie」、4つのワンタッチキーを搭載した「L706ie」などをアピールした。


706iシリーズのコンセプト 706ieシリーズは「誰にでも使いやすいケータイ」

薄型ワンセグや防水ワンセグなど個性派端末もラインナップ

ハイスペックモデルの906iシリーズは動画を強化

906iシリーズのコンセプト
 一方の906iシリーズは、「ALL IN 世界ケータイ」と位置付けたハイスペックモデルの905iシリーズの「さらに先を望むユーザー」に応えるために機能を強化。動画や画像を最大2MBまでアップロードできるようになったほか、WMV対応機種の拡大、Flash 8相当の能力を持つFlash Lite 3.0搭載など動画再生面でも機能を拡充。携帯電話から自宅のPCにアクセスできる「ポケットU」、無線LANでiモードを利用できる「ホームU」、ソニーのBlu-ray Discレコーダ「BDZ-A70」の動画を転送できる機能といった外部連携も充実しているという。

 サービス面も大幅に強化。「NTTドコモのユーザーの1/3はデコメを使っている」と語った永田氏は、デコメの機能強化として「デコメアニメ」を紹介した。表現力の向上に加え、本体の時計と連動した機能も実現できるという。

 世界展開では先日発表したiDの海外対応に加え、北京オリンピック需要を意識して「しゃべって翻訳アプリ」を中国語に対応。また、GPSについても「今では4人に1人が地図アプリを利用している」とし、災害時向けの機能を備えた地図アプリを提供する。

 さらに「4人に3人はメーカー変更時の操作方法の違いを気にしている」という意見を踏まえ、専用アプリで異なるメーカーでも同じ操作性を実現する「ダイレクトメニュー」を搭載。 機種変更の際にメーカーが異なってもダイレクトメニューによって同じ操作が可能になるという。


新サービス「デコメアニメ」 地図アプリは災害時向け機能を搭載

メーカー変更時にも共通の操作が可能な「ダイレクトメニュー」 無線LANでiモードが利用できる「ホームU」

「ドコモ動画」をコンセプトに多方面で動画サービスを強化

「ケータイ動画時代の幕開け」として動画に注力
 端末スペックの充実に加え、サービス面での柱としたのが動画機能。「携帯電話での動画視聴意向は56%と半数以上で、いいコンテンツがあれば使いたいと望んでいる」とした永田氏は、「ドコモ動画」というコンセプトを紹介。「一言で動画といってもお客さんにとってはさまざまな意味がある」とした上で、コンテンツやコミュニケーション、ワンセグなどさまざまな動画機能を充実していくとした。

 フルブラウザやWMV再生、Flash再生といった端末スペックに加え、動画のアップロード容量を最大2MBにするなどサービス面でも機能を拡充。ポケットUやBDレコーダの連携などでも動画の利用を促進する。コンテンツもすでに100番組を超えた「Music & Videoチャンネル」や7,000タイトル以上のビデオクリップなど「使っていただければお楽しみいただけるものを用意している」と語った。

 iモードの動画ポータルもリニューアルし、iメニューのTOPに項目を追加。合わせて動画の無料キャンペーンも展開し、300以上の動画を無料で配信するほか、MTVやa-nation、吉本興業、AKB48などのイベントと連動したプレミアムコンテンツも提供。「さまざまなお客さまの動画ニーズに対して対応していく。それがドコモ動画」との考えを示した。

 今回のラインナップでは下り7.2Mbpsに対応した端末が無かったが、永田氏は「一部ハイスペック端末では7.2Mbpsに対応しているが」と断った上で、「グレードアップとしての7.2Mbps対応はコストと開発の関係でもう少しお待ちいただきたい」とコメント。

 また、ホームUの提供によって収益が下がるのではないかという質問には「無線LANを使ってもらえればFOMAのネットワークは快適に使ってもらえるという面もある」とした上で、「サービスとしてお金をいただいているため、加入者が増えてもメリットはある」とした。


コンテンツやサービスなど多方面で動画を強化 自宅PCやレコーダと連携する機能やサービスも展開

300本以上の無料動画コンテンツキャンペーンも 会場にはキャンペーンでコンテンツを提供するAKB48のメンバーも登場

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080527_00.html


(甲斐祐樹)
2008/05/27 19:06


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