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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
富士通総研調査、ブログ・SNSは約4割が利用。閲覧は8割以上が経験

ブログ、SNS、CGMの利用状況(出典:富士通総研)
 富士通総研は、ブログ・CGMに関する利用実態調査を発表した。調査によれば回答者の約4割がブログやSNSの利用経験があるという。

 この調査は、モニター会員「iMiネット」参加者を対象としたWebアンケートに基づいて行なわれたもの。調査期間は12月6日から12月10日で、有効回答数は発信数2,000件のうち1,614件、有効回答率は80.7%、調査対象の年代はは10~69歳。

 調査結果では、回答者の38.6%が自分のブログを開設しており、36.6%がSNSサービスに登録、Wikipediaや掲示板、個人ホームページなど「その他CGM」は27.0%が書き込んだことがあると回答。閲覧を含めるとブログは91.6%、SNSは78.7%が利用していると回答している。

 ブログ開設率を男女別に見ると、男性の34.3%に比べて女性が42.5%と高い。また、年代別では10代が63.9%と半数を超えるが、年齢層が上がるごとに開設率が下がり、50歳以上では26.3%と1/4程度になっている。職業別では学生が56.0%と社会人の35.4%より高いが、会社役員や自営業は41.4%と会社員より高くなっている。

 ブログ記事の内容については、日記タイプが48.2%と最も高く、決まったテーマやジャンルのブログは29.5%。10~20代の男女や専業主婦の日記ブログ率が高いという。1日あたりのPVについては、50PV以上のブログは全体の28.3%で、日記タイプでは20.8%、テーマブログでは37.1%と、テーマ性のあるブログのほうがアクセス数が高い結果となった。

 利用するブログサービスでは、FC2ブログが18.8%でトップとなり、楽天広場やアメーバブログ、Yahoo!ブログが続く。このほかのブログサービスはいずれも利用率が10%以下であり、富士通総研では「この4サービスが利用者の多い人気ブログ」と分析している。


ブログの内容と1日あたりのアクセス数(出典:富士通総研) 利用ブログサービス(出典:富士通総研)

 ブログを開設していない回答者のうち、今後ブログを開設したいと答えたのは18.3%に留まり、55.9%が「開設したいとは思わない」と回答。また、ブログを開設すると仮定した際の障害については「更新作業が面倒」が73.0%と高く、「書く時間がない」が52.3%、「コミュニケーションのトラブル」が49.3%と続いている。

 すでにブログを開設している回答者もほぼ同様の傾向が見られるが、「コミュニケーションのトラブル」について実際に困ったと回答したユーザーは3.9%と、非開設の回答者と比べて大きな差が開いている。富士通総研では「ブログ開設者はそれほど負担と感じていないトラブルを、実際以上にネガティブに捉えて警戒する非開設者が多い」と指摘している。


ブログ開設者と非開設者の障害(出典:富士通総研)

 SNSについては6割が登録経験が無く、16.9%は「SNSが何かわからない」と回答。男女比は男性の33.7%に対して女性が39.2%と高く、年齢層では20代が52.9%、10代が43.1%、30代が39.5%と若い世代の利用率が高い。また、職業別では学生が57.1%と過半数を占めている。SNSがわからないという回答者は、50歳以上では28.0%、専業主婦では27.8%で、年齢や職業によって利用度の違いが表われている。利用するSNSではmixiが86.6%と圧倒的で、GREE、Yahoo! Daysはそれぞれ1割未満に留まった。

 ブログ・SNS以外のサービス利用経験では、閲覧のみを含めるとWikipediaが60.6%、YouTubeが51.1%と高く、2ちゃんねるも39.2%と4割近い。ソーシャルブックマークは16.5%、ポッドキャスティングは6.9%、Second Lifeは2.2%と、比較的新しいCGMサービスはそれほど利用が進んでいないという。


関連情報

URL
  ブログ・CGM利用実態調査(富士通総研)
  http://jp.fujitsu.com/group/fri/report/cyber/report/cgm2008.html


(甲斐祐樹)
2008/06/02 16:39


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