ツタヤ・ディスカスが運営するオンライン宅配レンタル・配信サービス「TSUTAYA DISCAS」は、7月31日より音楽配信サービス「TSUTAYA DISCAS 音楽配信」を開始する。楽曲の価格は1曲99円からで、中心価格帯はシングルが150~250円、アルバムが1500~2000円。
■ OnGenとの提携で約100万曲を用意
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TSUTAYA DISCAS 音楽配信
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「TSUTAYA DISCAS 音楽配信」は、USENの音楽配信サービス「OnGen」との提携を受けて開始するサービス。そのため基本仕様はOnGenに準じており、ファイル形式はWMA、DRMはWindows Media DRM 10を採用。楽曲の転送回数やCD-R書き込み回数などは楽曲によって異なる。
楽曲数は約100万曲、楽曲提供レーベルは約250で、ほぼすべての楽曲が試聴に対応。ディズニーやユニバーサルなど一部楽曲はTSUTAYA DISCASでは配信しないため、楽曲数ではTSUTAYA DISCASのほうが少ないという。
TSUTAYA グループの各サービスとの連携も特徴。各楽曲の紹介ページにはTSUTAYA DISCASのCDレンタルサービスやTSUTAYA onlineのCDオンライン販売サービスなどのリンクを用意し、配信に加えてレンタル、購入という3通りの方法で楽曲を入手できる。ただし、TSUTAYA onlineのサービスを利用するには別途会員登録が必要になる。
また、TSUTAYA DISCASのSNS機能「TSUTAYA DISCAS コミュニティ」と連携し、ユーザーが投稿できる楽曲レビュー機能も用意。このレビュー機能はレンタルと配信で共有されるため、音楽配信サービス開始時点からすでに投稿済みのレビューが閲覧できる。
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楽曲購入ページ
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レビュー機能
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■ 「あらゆるコンテンツをあらゆる場所で」がコンセプト
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ツタヤ・ディスカスの根本浩史執行役員社長
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サービス開始に先立って開催された説明会では、ツタヤ・ディスカスの根本浩史執行役員社長がサービスのコンセプトを説明。映画や音楽、小説、ゲームなどさまざまなコンテンツをすべてTSUTAYAグループに集約する「ALL TSUTAYA」という構想を掲げ、「あらゆる作品をいつでもどこでも利用できる、エンタメ版の国会図書館のような存在を目指す」とした。
集約したコンテンツは、同社最大の強みであるという全国の店舗に加え、TSUTAYA DISCASやTSUTAYA onlineといったネットサービスでも展開。根本氏は「ネットのいいところ、リアルの良いところを両方使えるサービスを目指す」と語り、「将来的にはリアルもネットもIDを統合し、両方を使えるようにしていきたい」との展望を語った。
TSUTAYA DISCASの特徴としてレビュー機能も紹介。「Amazon.co.jpで人気の上位作品と比較してもレビューはTSUTAYA DISCASのほうが多く、質も濃いと感じている」との感想を示し、「レビューの多さはレンタルの特性ではないか」と指摘。「DVDやCDなどのセル販売は中身をわかっている人が購入しており、他人に勧められて買うというアクションに結びつきにくい」とした上で、「安価で利用できるレンタルはレビューしやすく、レビューを読んだ人もレンタルするというアクションにつながりやすい」との考えを示した。
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すべてのコンテンツを集約し、あらゆる手段でアクセスできるという「ALL TSUTAYA」構想
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目指すは「エンタメコンテンツ版 国会図書館」
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1つの画面でさまざまな入手手段を選択できるイメージ
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リアル会員とネット会員のID統合も視野に
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■ 他の音楽配信サービスとの提携も視野に
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ツタヤ・ディスカス 事業開発グループ 事業開発チームの山本由紀子チームリーダー
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ツタヤ・ディスカス 事業開発グループ 事業開発チームの山本由紀子チームリーダーは、TSUTAYA DISCASおよび音楽配信サービスの概要について説明。TSUTAYA DISCASのメインとなるオンライン宅配レンタルについては「メーカーから0円などで安価に仕入れ、レンタル回数分の収入を分配するレベニューシェアリングモデルのため、在庫数が非常に豊富」との特徴を示し、オンラインDVDレンタル市場でもTSUTAYA DISCASが50%以上のシェアを獲得しているとした。
音楽配信サービスについては「音楽配信未経験者でも使いやすいシンプルなデザインを目指した」と、ランキングを画面の中心に表示するデザインを紹介。1つの楽曲ページには音楽配信に加えてオンラインレンタルや販売などさまざまな楽曲入手方法を用意しており、「CDレンタルというビジネスは米国にはなく、これだけさまざまな楽曲の入手方法を提供しているという点では世界初ではないか」とした。
OnGenとの提携は独占ではなく、今後他の音楽配信サービスについても提携を検討。複数の配信サービスを「TSUTAYA DISCAS」という1つのブランドに集約して展開していくコンセプトであり、サブスクリプションの導入も可能性はあるとした。また、レビュー機能の提供やAPI公開など、外部サービスへの提供も考えにあるという。音楽配信のユーザー数や配信数の目標は未定だが、「現在の会員数は約40万人で、2008年度期末の計画としてTSUTAYA DISCASの会員数を72万人まで伸ばしたい」(根本氏)との目標を示した。
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TSUTAYA DISCASの概要
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会員数は約46万人
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音楽配信のコンセプト
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ランキングを中心とした初心者向けのデザインを採用
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■ URL
TSUTAYA DISCAS
http://www.discas.net/
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(甲斐祐樹)
2008/07/30 14:09
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