インフォテリア・オンラインは31日、オンライン付箋サービス「lino」の新バージョン「lino '08 natsu beta」を一般公開した。利用は無料。
■ グループ機能の追加やIE 6・中国語対応した夏バージョン
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グループページ画面
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linoは、2008年4月にベータ版公開を開始したAjax利用のオンライン付箋サービス。Webブラウザ上に表示されるキャンバスに付箋を貼れるほか、画像や動画の貼り付けも行える。PCに加えて、携帯電話からの利用にも対応する。
新バージョンでは、「グループ機能」と「新着付箋の自動表示機能」を追加したほか、Internet Explorer 6(IE 6)および中国語への対応が実施された。また、今回のバージョンアップによって、ベータ版公開から40超の新機能が追加できたとしている。
グループ機能は、付箋とキャンバス情報を共有したいユーザーを限定して利用できるというもの。グループキャンバスに貼られた付箋は、メンバーであれば自由に編集・移動などが可能だという。加えて、グループのメンバーやキャンバスを一覧表示できるグループページも利用できる。
新着付箋の自動表示機能は、Webブラウザの更新ボタンを押すことなく、新着付箋を自動的に画面に表示するもの。これにより、他ユーザーとの付箋のやり取りがチャット感覚のように利用できるとしている。
Webブラウザ対応では、IE 7やFirefox 2/3、Safari 3に加えて、IE 6を新たにサポート。ただし、IE 6環境下では「付箋に影がつかない」「付箋をドラッグできる領域が狭い」等の制限があるという。同社としては、linoの動作速度が速いというFirefox 3とSafari 3の利用を推奨している。
また、他言語対応では4月の英語版に続き、中国語版を開設。付箋などの書き込み言語は日本語以外でも可能だが、メニュー部分などが中国語で表記されるようになった。このほか、枠付き画像付箋機能や、最後に使用した付箋色をパレット右側に置くなどの機能追加も行われた。
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グループ機能概要。グループ参加は管理者招待や自由参加制などを用意する
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新着付箋の自動表示機能。更新があると、画面中央上に通知される
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英語に続いて、中国語対応を実施
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枠付きの画像付箋も可能になった
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■ 藤縄社長「付箋の数は毎日1万」「全体の25%が海外からの利用」
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インフォテリア・オンラインの藤縄社長
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新バージョン公開に合わせて、31日には記者説明会を開催。インフォテリア・オンラインの藤縄智春 代表取締役社長は、「1日100人から300人のペースで利用者が増加している」とlinoの現況を説明。また、1日1万枚の付箋が貼られ、午前9時台のアクセスが多い点なども紹介した。
藤縄社長によれば、linoを利用するユーザーの25%が海外ユーザーで、「一時は30%を超えたこともあった」という。内訳は米国、中国、イタリア、フランス、韓国の順。今回の中国語への対応は、米国ユーザーに次ぐ利用割合を受けたものとなっている。
ビジネスモデルに関しては広告収入を挙げているが、「1日100万人程度のユニークユーザーがなければ、難しいと考えている」とコメント。「現時点でビジネスモデルは考える段階ではなく、まず使って楽しいと感じて貰えることを大事にしたい」と語った上で、「4月の開始以降、当社の企業向けサービスの利用が伸びており、当社の認知度を含めた部分でのシナジーを期待したい」と述べた。
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linoへのアクセス状況。付箋は50%がプライベート利用で、友人との共有と完全公開の利用が25%ずつという
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説明会ではユーザーの活用事例も紹介。画面は中国語で書き込まれた付箋
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■ URL
lino
http://linoit.com/
ニュースリリース
http://online.infoteria.com/news/pr080731.html
関連記事:無料のオンライン付箋サービス「lino」ベータ版開始[INTERNET Watch]
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/04/02/19049.html
(村松健至)
2008/07/31 13:30
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