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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ソフトバンク決算、ADSL契約は465万件。携帯の解約率は1%以下に

 ソフトバンクは5日、2009年3月期 第1四半期(2008年4月~6月)の連結業績を発表した。

 第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.4%減の6472億5500万円、営業利益が同比8.1%増の850億8600万円、経常利益が同比6.1%増の542億7200万円で、純利益は同比22.9%減の193億6800万円。売上高の減少は、移動体通信事業で機種変更減少等による携帯電話端末の販売数が減少したことや、ARPU(契約者1人あたりの平均月収入)の減収が要因だという。


Yahoo! BB ADSL会員の減少傾向が続く。おとくラインは144.3万に

 事業別では、ブロードバンド・インフラ事業の売上高は前年同期比8.5%減の601億2700万円で、営業利益は同比20.9%増の104億7500万円。「Yahoo! BB ADSL」の接続会員数は465万3000回線で、2008年3月期 第4四半期末から15万6000回線減少している。

 APRU値は4283円となり、第4四半期末から9円減少。ソフトバンクグループでは、BBフォンとソフトバンク携帯電話との国内通話が24時間無料になる「ホワイトコール24」を2008年6月に開始しており、グループ会社間のシナジーを創出して競争力向上を図るとしている。

 固定通信事業は、売上高が前年同期比2.2%減の884億5300万円。営業利益は7億9800万円で、前年同期のマイナス1億1100万円から黒字に転換した。「おとくライン」は法人ビジネスを基盤に拡大しており、第1四半期末の接続回線数は144万3000回線と、四半期で4.2万件増加した。なお、法人契約数は全体の72.3%。


携帯電話の解約率は1%を下回るも、買い替え率は低調

 移動体通信事業では、売上高が前年同期比4.9%減の3725億8500万円、営業利益は同比1.7%増の442億7300万円。ソフトバンクモバイルの契約数は1911万1700件で、第1四半期で52万5500件の純増。シェアは0.3%増の18.4%となり、月間純増数は14カ月連続で首位を維持しているという。

 第1四半期の解約率は0.98%で、3G単体の解約率は0.72%。全体解約率が1%を下回る水準を達成したのは、今回が初めてという。一方、買い替え率は1.27%で、2008年3月期 第4四半期から0.66ポイント落ち込んだ。APRU値は4180円で、第4四半期から130円減少。内訳は音声ARPUが180円減の2530円と減少が続くが、データARPUは50円増の1650円と増加傾向にある。なお、第1四半期における顧客獲得手数料の平均単価は3万5600円だった。


Yahoo!プレミアムの会員ID数が700万を突破

 インターネット・カルチャー事業は、売上高が前年同期比18.1%増の623億2600万円で、営業利益は12.5%増の305億4200万円。ヤフーの広告事業に加え、Yahoo!ショッピングおよびYahoo!オークションの出店ストア数が順調に推移したほか、月額294円の「Yahoo!プレミアム」の会員ID数が初めて700万IDを突破したという。

 イーコマース事業は、売上高が前年同期比1.3%増の624億5900万円で、営業利益は13.5%減の10億900万円。法人向けIT機器の売上が堅調に推移したほか、2007年11月に開始した「SoftBank SELECTION」ブランドを通じた携帯電話関連製品やPCソフトの販売が収益に寄与しはじめたとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.softbank.co.jp/irlibrary/results/pdf/softbank_results_2009q1_001.pdf

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(村松健至)
2008/08/05 16:18


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