マイクロソフトが運営するMSNは26日、アマチュアバンド参加のオーディション企画「いかすバンド天国 on Web 2008」のグランドチャンピオンシップを、東京都渋谷のSHIBUYA-AXで開催した。同模様は8月29日より配信も行われる。
■ 動画投稿活用のアマチュアバンドオーディション企画
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開場時は雨模様だったがSHIBUYA-AXには満席に近い観客が訪れた
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「いかすバンド天国(イカ天) on Web 2008」は、2008年4月より実施されている「MSNリニューアルTransformキャンペーン」の一環として開催されたもの。FLYING KIDSやJITTERIN' JINN、カブキロックスなどの人気バンドを輩出したオーディション番組「いかすバンド天国」を、テレビ放送から19年ぶりにインターネット上で開催するもので、合計300組以上のアマチュアバンドが応募したという。
予選応募にあたっては、MSNビデオの動画投稿機能「Soapbox」を活用。オリジナル曲によるプロモーションビデオの投稿を募り、ユーザー投票などを経て、9組がSHIBUYA-AXで行われたグランドチャンピオンシップへの出場権を獲得した。
グランドチャンピオンシップに出演したのは登場順に、Summer Softとatamaz(アタマズ)、うつぼ、佐々木淳平、JELLY JELLY FISH、オバメタル・ライジング、近視featuring乱視、ユカリ、サンドイッチで120分?の9組。
審査委員長は後藤次利が務め、審査員は千秋、マーティ・フリードマンに加え、MISIAを育てた与田春生、「日経エンタテインメント!」の創刊編集長である品田英雄、DJとしても活躍するトモヒラタ。また、司会はクリス・ペプラーとSHELLY。
■ 予選を勝ち抜いた合計9組がライブパフォーマンス
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パフォーマンス後には後藤次利氏をはじめとした審査員からアドバイスも
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後藤審査委員長をはじめ、審査委員が口々に「非常にレベルが高い」と語ったグランドチャンピオンシップには、レコード会社や芸能事務所などの関係者も出席。メジャーデビューを目指す各アーティストたちのライブパフォーマンスを見守っていた。
ファイナリスト9組には、過去に「いかすバンド天国」に出場経験のあるアーティストや、2008年のフジロックフェスティバルに出演したアーティストに加え、ボーカル3人を擁するバンド、ガールズバンド、打ち込み系、ソロアーティストなど多様な顔ぶれが揃っていた。
また、ライブパフォーマンス前には、プロモーションビデオを交えたアーティスト紹介映像が放映。各アーティストを応援するファンたちからは、ときに大きな歓声も上がった。
それぞれライブパフォーマンス後には審査員からの講評があり、楽曲やステージ上のパフォーマンスを含めた評価の声が出された。加えて、メジャーデビューを目指すに当たってテンポやキーなど、細かなアドバイスも行われ、参加アーティストたちは真剣な面持ちで聞き入っていた。
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Summer Soft「星屑ドライブ」。品田氏は「今の時代にあった楽曲」とコメント
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atamaz「Aoi」。マーティー氏は「ボーカルの出だしが良かった」と評価
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うつぼ「サンシャインスーパースター」。フジロック出演バンドで、テンションの高さやカリスマ性が一様に評価されていた
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佐々木淳平「心の旅」。後藤委員長「歌の力強さがあり、どこに個性を持たせるかが重要になる」とアドバイス
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JELLY JELLY FISH「左胸のチェリィ」。「自分の高校のときを思い出した」と千秋氏
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オバメタル・ライジング「ゴット・オブ・サンダー」。40代の女性ヘヴィメタルバンドで、ファン達は長ネギを掲げていた
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近視featuring乱視「潮風」。ヒラタ氏から「曲の構成が変わっていて面白い」と評価されていた
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ユカリ「FAKE RUSH」。いずれの審査員も声に対する才能を高く評価していた
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サンドイッチで120分?「度外視少女論」。与田氏は紹介映像を踏まえ「衣装や演出を考える、ひたむきな姿に好感をもった」という
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司会を務めたクリス・ペプラーとShelly
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開演前にはソルフェージュが登場。3人ともTBS「アナCAN(アナキャン)」に出演しており、今回のオーディションにも参加していたという
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■ 後藤審査委員長「動画投稿によるオーディションは面白い発想」
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最優秀バンドとなったatamaz
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審査にあたった著名人たち。(右から順に)後藤次利、千秋、与田春生、マーティ・フリードマン、品田英雄、トモヒラタ
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3時間以上に渡ったパフォーマンスののち、審査員が選出した最優秀バンドは「Aoi」を歌った5人組バンド「atamaz」。後藤審査委員長は「細かく言えばリクエストはあるが、アレンジを良く考えているし、楽曲も良いと感じた」と述べ、「レベルの高いバンドが揃い悩んだが、最終審査時に『atamazが良いね』という審査員が多かった」と語った。
後藤審査委員長はまた、今回のような動画投稿機能を使ったオーディション企画に対しては「とても面白い発想」と評価。一方、「動画の完成度が高く、音に対する評価が難しくなるときもあった」との審査に当たっての苦労を明かしたが、「全国どこからでも応募できるのは、きっかけとして良いものだと思う」と述べた。
最優秀バンドとなったatamazのボーカルを務める西さんは、オーディションへの参加は「ネットで僕たちを知ってくれた人が、プロモーションビデオを作ってくれたのがきっかけ」だったという。そのため、「当初はここまで来るとは思わなかったが、途中から現実味が出てきたと思う」と振り返った。
副賞とともに授与された現金100万円の使い道に関しては、「音楽に専念できるよう使っていきたい」とコメント。今後についてはライブ活動を重視する考えを示し、「ライブを繰り返して、良い曲をひたすら作っていきたい」と抱負を語ってくれた。
このほか、グランドチャンピオンシップではベストボーカル賞にユカリ、ベストパフォーマンス賞に近視featuring乱視、審査員特別賞にオバメタル・ライジングを選出。また、会場出演には至らなかったがベストPV賞として、ストロベリーソングオーケストラの「真夏の手鞠歌」が選出された。
マイクロソフトによれば、「いかすバンド天国 on Web」を今後も実施するかは未定だが、動画投稿機能を使ったオーディション企画は継続的に実施していく考えだという。
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受賞後には参加アーティストを交えて、再度「Aoi」を熱唱した
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atamaz。今後も良い曲を作っていきたいと言う
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■ URL
いかすバンド天国 on Web 2008
http://transform.jp.msn.com/ikaten/default.htm
MSN
http://jp.msn.com/
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(村松健至)
2008/08/27 11:18
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