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【 2009/12/25 】 【 2009/12/24 】 |
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ぷらら、BIGLOBE、@niftyが多チャンネルおよびVOD映像配信サービス ～フレッツユーザー対象にモニター1,300名募集～ |
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このモニター試験は、ぷららネットワークスが構築したコンテンツ配信ネットワーク「4thMEDIA」を利用、セットトップボックス（STB）を通じてユーザーへ映像配信するサービス。インターネット網とは物理的に隔離された専用網を通じて配信することで、より高品質な映像配信が可能だという。 これに合わせてジュピター・プログラミング、セコム、東北新社の3社は、多チャンネルサービス放送事業会社として「株式会社オンラインティーヴィ」を9月に設立する予定。設立後は電気通信役務利用放送法に基づいて有線役務利用放送事業者の登録を行ない、本サービス向けにコンテンツを供給していくという。 試験サービスでは多チャンネル放送型のサービスと、VOD型のサービスの2種類が提供される。前者では「ディスカバリーチャンネル」や「FOX」など、スカイパーフェクTV!で放送されているチャンネルを中心に18チャンネルを取り揃える。VODでは「ザ・セル」「誘う女」など、ギャガ・コミュニケーションズが提供する映画作品など40タイトルを配信する。 ■ モニター対象は東京・大阪のフレッツユーザー モニター試験は8月4日から10月31日まで2期に分けて実施される。第1期は8月4日から8月7日まで募集、8月11日から10月31日までサービスを利用できる。第2期は8月15日から8月24日まで募集、サービス期間は9月1日から10月31日まで。期間中はすべてのコンテンツを無料で利用できる。モニターの対象は東京・大阪地区で1.5Mタイプを除くフレッツ・ADSL、ビジネスタイプを除くBフレッツのどちらかを利用しており、実行速度が2Mbps以上の個人ユーザー。東京地区で1期ごと500名、大阪地区で1期ごと150名を募集する。各プロバイダーごと約200名程度を募集、居住地域や利用回線など諸条件を踏まえた上で人数の調整を行なうという。 当選したモニターには沖電気製のSTB「OKI Streaming Player」が提供されるほか、利用にはSTBにPPPoEセッションを1つ割り当てる必要があるため、スイッチングハブなども同梱するという。対応端末の仕様はオープンにしているため、サービス提供時には複数の端末が提供される予定だ。 なお、STBにPPPoEセッションを割り当てる必要上、STBをルータに接続して利用することは基本的にできない。そのためIP電話対応モデムなどルータ機能を内蔵したモデムではルータ機能を省略してブリッジモードで利用する必要があり、その結果IP電話が利用できなくなる場合もある。ただしNTT東日本の「ADSL-MNV」といった製品であれば、クライアント端末にPPPoEセッションを割り当てられるPPPoEブリッジを利用することで、IP電話を併用できるという。
■ 配信方式はMPEG-2とMPEG-4の2種類 コンテンツの配信方式はIPマルチキャストを採用し、MPEG-4、MPEG-2の2形式で配信される。MPEG-4はASP（Advanced Simple Profile） Level5形式で、帯域は平均で1.5Mbps、最大2Mbps程度。MPEG-2は4Mbps固定で配信する。ユーザーはどちらの形式も任意に選択できるが、基本的にはフレッツ・ADSLでの視聴にMPEG-4、Bフレッツでの視聴にMPEG-2が推奨されている。なお、多チャンネル放送については有明のデータセンターで既存のCS放送を一度アナログ化、再度リアルタイムエンコードでデジタル変換しているという。セキュリティの高さも今回のサービスの特徴だという。すべてのコンテンツは米国商務省が採用する暗号方式「Rijindael（レインドール）」で暗号化されるほか、URLとコンテンツの実体を切り離すことで外部からコンテンツへの直接アクセスを防ぎ、セキュリティを高めている。また、暗号化は数分ごとリアルタイムに実施、暗号を解読されてもすぐに変更されるために、よりセキュアなコンテンツ配信が可能だとしている。 その他の機能として角川インタラクティブメディアが提供予定のEPG機能に対応するほか、著作権保護技術のマクロビジョンを、視聴年齢制限を行なうペアレンタルロック機能をサポート。ただしHDDレコーダーのようにストレージは一切搭載せず、電源を切るとすべての映像は残らない仕様だという。また、このサービスはSTBのみ対応、パソコン向けの配信は著作権処理上の問題から当面は行なわない。 商用サービス時の料金は未定だが、VODはコンテンツごと、放送はチャンネルごと課金する方向で、現行のCS放送などと同程度のラインナップを目指しているという。STBの提供方法も未定だが、方向としてはレンタル方式が採用される見込み。
■ ブロードバンド市場に新しい価値を ぷららネットワークスの板東浩二代表取締役社長は今回のサービスについて「今年の冬には本格サービスを開始することを前提としている」とコメント。ユーザーニーズの増えつつあるブロードバンド対応の映像コンテンツを取り入れていくことで、ブロードバンド市場に新しい価値をもたらしたいとその意気込みを語った。NECの谷岸一善BIGLOBE事業本部長は、「（BIGLOBEの）売り上げの4割は付加価値サービスが占めている」という点を明らかにしたのち、「コンテンツサービスはまだまだという状態」とコメント。「ぷららの配信プラットフォームはセキュアで品質が高く、非常に大きなビジネスの可能性を感じている」と語った。また、ニフティの古河建純代表取締役社長は、「我々が長年夢見ていたマルチメディアの環境が実現しようとしている」と述べ、「これを実現させるためにコンテンツやインフラ、ISPといった事業者が協力する必要がある」とコメントした。 配信作品については、オリジナルコンテンツを制作することは現在のところ考えていないという。ただし、日本国内で未公開の作品などを提供する考えはあるとした上で、現在ハリウッドメジャーを中心にコンテンツの交渉を行なっていることを明らかにした。 今回の試験がフレッツ回線限定という点についてはニフティの古河氏は、「まだ試験サービスの段階」と前置いた上で、「アクセス回線によってサービスが変わるということはニフティは考えていない」とコメント。NECの谷岸氏はその考えに共鳴しつつ、「実際には事業者ごと個別に対応していく必要がある」と語った。 また、新会社への経営参加という点についてはぷらら、ニフティ、NECともに「考えていない」と否定。ぷららの板東氏は「ぷららのブロバイダーとしてのミッションは電気通信役務であり、全部自分でやるのではなくて（他の事業者と）組めるところは組んでいく」という方針を示した。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.plala.or.jp/access/living/releases/nr03_aug/0030804.html Plala.TV on 4thMEDIA http://plala.tv/monitor/ BIGLOBE.TV on 4thMEDIA http://festa.biglobe.ne.jp/stb/ @niftyTV on 4thMEDIA http://www.nifty.com/tv/ ■ 関連記事 ・ Yahoo! BB会員向け「BBケーブルTV」が商用サービス開始 ・ KDDI、光ファイバでTV・IP電話・インターネットの統合サービス ・ KDDI、FTTHやIPv6向けSTBなどを展示。FTTH向けSTBは秋頃から提供予定 （甲斐祐樹） 2003/08/04 19:36 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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