マイクロソフトは10日、Windows Live メッセンジャーを機能強化し、携帯電話のメールとメッセージ交換ができる「メッセメール」機能を開始した。利用は無料。
■ 携帯電話メールとメッセージ交換できる「メッセメール」
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メッセメール概要
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メッセメールは、Windows Live メッセンジャーと携帯電話のメール機能との間で、ダイレクトにメッセージ交換が行える機能。メッセージを受け取る携帯電話側のユーザーは、Windows Live IDへの登録や専用アプリケーションをダウンロードすることなく利用できる。送信側の対応メッセンジャーは「8.1」以降になる。
メッセージ交換開始時には、Windows Live メッセンジャーを利用するユーザー側からメッセージの送信が必要。友人情報に事前登録した携帯電話メールアドレスを選択し、メッセージウィンドウからメッセージを送信することで、相手の携帯電話メールにメッセージが送信される。
初回送信時には、送信内容を記載したメールに加えて、誰からメッセメールが送信されたかを示す通知メールが送信される。送信元ユーザーとメッセージ交換をしたくない場合には、通知メール本文に「いいえ」と入力して返信することで、以降のメッセージ送信を拒否できる。
なお、携帯電話で迷惑メール防止機能などを設定している場合には、本機能で利用するメールの受信ができない。このため、メッセメールを利用する際には、「m.live.jp」を含んだアドレスからの受信を許可する必要がある。
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サービスイメージ
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メッセンジャー上でメッセージを送信
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送信先の携帯電話メールにメッセージが送信される
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■ メッセメールは日本独自の機能。自分用メモとしての活用も
マイクロソフトのコンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 オンラインマーケティング本部 Windows Live/Mobileグループでプロダクトマネージャーを務める内河恵氏によれば、メッセメールと同様の機能は2006年より提供していたという。
しかし、同機能では初回メッセージ交換開始前に通知メールで承諾する必要があったほか、「積極的にマーティングを行っていなかった」ため、利用率は低かったという。メッセメールでは、承諾作業を省略し、メッセージ送信と同時に携帯電話メールとのやり取りが可能になった。加えて、プロモーションサイトも開設して、ユーザーへの利用促進も図っていく考え。
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以前の機能では招待通知メールに返信する必要があった
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メッセメールでは、通知メールと本文メールが同時に送信される
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マイクロソフトの内河氏
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内河氏は、「携帯電話側ではWindows Live IDや専用アプリケーションの必要なく利用が可能で、気軽に利用できる」と説明。「メッセンジャーを一層使ってもらうための機能で、メッセメールを通じてこれまで利用していなかった人にも利用が広がれば」と期待を込めた。
機能提供開始前に実施した同社調査によれば、「キーボードからの入力となるため、素早くメッセージを入力できる」点などで評価が高かったという。また、利用シーンに関しては「自分へのメモ代わりに使用できる」点への反応が高かったとした。
なお、メッセメールは日本独自の機能改良となるが、従前機能では海外でもSMSと連携させたものが提供されている。地域ごとにプロモーションの実施有無はあるが、内河氏によれば「特にブラジルと韓国での利用が多かった」という。
■ URL
Windows Live メッセンジャー
http://messenger.live.jp/
メッセメール プロモーションサイト
http://go.windowslive.jp/messenger/m/
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(村松健至)
2008/09/10 12:30
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