ソニーマーケティングは10日、特約店向け内覧会「ソニー ディーラーコンベンション 2008」において、写真や動画、ブログなどを一元管理できる無料のWebサービス「Life-X(ライフ・エックス)」を発表した。一般公開は10月中旬を予定し、クローズドベータは9月25日より開始する。
■ 写真や動画、ブログなどを一元化。他社サービスとも連携可能
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Life-X。表示モードは「タイムラインビュー」
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Life-Xは、写真や動画、ブログ、メモ、ソーシャルブックマークをWebブラウザ上で一元管理できるサービスで、“ライフログサービス”と位置付けられている。PCや携帯電話に加えて、ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」やプレイステーション 3、プレイステーション・ポータブルからも利用できる。
500MBのディスクスペースが用意され、写真のアップロードが可能。動画やブログ、ソーシャルブックマークは他社サービスのコンテンツをLife-Xに登録し、一括で管理できる。当初の対応サービスは写真共有サービスがFlickr/Picasaウェブアルバム/フォト蔵、動画共有サービスがeyeVio/YouTube、ソーシャルブックマークサービスがはてなブックマーク/Yahoo!ブックマークで、Twitterやブログサービスの最新記事情報も取得できる。
なお、他社サービスとの連携はAPIやRSSを利用したもので、Life-X側にデータ自体を取り込むのではなく、メタ情報のみを都度取得していくという。
他ユーザーとのコミュニケーションが可能なフレンド機能を用意し、登録コンテンツを友人に限定して公開・共有が可能。友人と一緒にアルバムを作成できる機能も備えるほか、コンテンツに対してコメント投稿もできる。
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Flickrの写真を表示したところ。外部サービスであるアイコンを掲示。拡大画像は各サービス上で表示される
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コンテンツ管理イメージ
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アプリキャストでの利用イメージ
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携帯電話はNTTドコモ/au/ソフトバンクに対応
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PS3用のUI。機能面ではPSPと同様に写真閲覧に限られる
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こちらはPSPからアクセスしたところ
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サービスコンセプト
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登録したコンテンツは通常表示に加えて、日付や時間単位で表示できる「タイムラインビュー」、GPSによる位置情報が付加されたコンテンツを地図上に表示する「マップビュー」で表示が可能。いずれの表示モードに関しても、友人のコンテンツ情報も合わせて表示が行える。
対応OSは、Windows Vista/XPおよびMac OS X 10.4以降。Webブラウザは、Windows OSがInternet Explorer 6以降またはFirefox 2.0以降、Mac OSがSafari 2.0以降またはFirefox 2.0以降。このほか、Flash Player 9.0.28.0以降が必要になる。
携帯電話からは、コンテンツ閲覧に加えて、写真やメモの投稿やコメント書き込み、アルバム作成が可能。BRAVIAはアプリキャスト機能を搭載した2008年春モデル以降が対象で、写真の閲覧、定型文によるコメント投稿が行える。PS3とPSPは、Webブラウザ機能を利用し、写真コンテンツのみ閲覧できる。なお、他社製品を含めたそれ以外の製品への対応や機能強化は、追って実施していく予定という。
9月25日より実施されるクローズドベータでは、Life-XのWebサイトで応募したユーザーの中から抽選で500名が参加できる。それ以外のユーザーに関しても、Life-X利用ユーザーからの招待で利用可能になるとしている。また、10月中旬を予定する一般サービスでは、誰でも新規登録が可能になる。
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Google Mapsと連携したマップビュー
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位置情報と連動して軌跡表示も行える
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各コンテンツをリスト化して表示するリストビュー
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■ Life-Xでネットワーク商品群の付加価値を最大化
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ソニーマーケティングの杉山氏
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Life-Xの説明会に登壇したソニーマーケティング ビジネスデベロップメント 総括の杉山博高氏は、「日常を記録した思い出や、人と人との繋がりをもっと豊かにすべく企画されたサービス」と説明。ソニーでは、2010年までに90%の製品をネットワーク対応とする中期経営方針を明らかにしており、杉山氏は「Life-Xはネットワーク商品群の連携や付加価値を最大化するもの」とした。
ソニー ディーラーコンベンション開催にあたっては、ソニーマーケティングの宮下次衛 代表取締役社長らが出席した会見も実施。Life-Xやデジタル一眼レフカメラ「α900」、年末商戦に向けたマーケティング戦略などが発表され、宮下社長は「日本国内でのソニーブランドの再確立を目指す」と意気込んだ。
会見中にLife-Xの説明を行った栗田伸樹 代表取締役副社長は、「1990年代のネットサーフィンの時代から、ホームページの制作、ブログやSNSの時代へと移行してきた」とコメント。その上で、「今後は個人の活動記録をデジタルデータの形で管理する“ライフログ”の時代が到来する」とし、「Life-Xを通じて、新しい時代のライフスタイルを実現する」と抱負を語った。
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ソニーの各カテゴリ商品群と連携し、付加価値の最大化を目指す
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ハードとコンテンツを繋げるポータルサイト的な役割も想定
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■ URL
Life-X
http://life-x.jp/
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200809/08-0910D/
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(村松健至)
2008/09/10 16:01
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