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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
PASMO・Suicaでバス乗車時に料金誤徴収が発生。総額は約1000万円

 有限責任中間法人バス共通ICカード協会は11日、PASMOおよびSuicaでバスを利用した際、誤って運賃を多く徴収していたと発表した。誤徴収総額は現時点で1000万円を超えており、該当する利用者には返金を行う。

 今回の誤徴収は、SuicaおよびPASMOで料金を支払う際にICカードが正常に読み取られなかった場合に発生。通常はICカードを再度IC車載器にかざすことで正常に料金を徴収するが、この際に運転手が操作を誤って徴収の取消操作を行うと、運賃を2度徴収してしまうという。

 PASMOは2007年3月18日にサービスを開始したが、2カ月後の2007年5月には同事象が発生した際に他のエラーとは異なるエラー音を発する改修を実施。誤徴収そのものをシステムで防ぐのではなく、エラー音によって運転手に正しい操作を行わせることを目的としていたが、1年後の2008年7月に利用者から誤徴収の申告があり、今回の発表につながった。

 該当する路線はSuica・PASMOに対応したバス全線で、都電荒川線も対象となる。2008年7月31日までの誤徴収推計件数は、取扱総件数約2億3848万件のうち約6万件で、発生確率は0.025%。誤徴収総額は約1110万円で、1件当たり約185円の誤徴収となる。なお、この推計値は7月31日までのもので、8月以降のデータについても順次調査を行うとしている。

 バス共通ICカード協会では発生原因を「指導、教育の不徹底による誤操作」と説明。8月6日には誤操作防止のためにバス営業所内でのポスター掲示やリーフレット配布を行い、8月27日には実施状況の確認や誤操作防止の指示徹底を図ったとしている。また、取消操作を行った場合にも誤徴収しないシステム改修ソフトを作成しており、10月中旬には改修が完了するとしている。

 利用者に対しては9月19日にコールセンターを開設。PASMOおよびSuicaの番号を伝えることで、誤徴収が行われているかを確認でき、誤徴収の対象者に対しては、事業者ごとに返金を行う。バス共通ICカード協会によれば、PASMOおよびSuicaの利用履歴はPASMOのサービス開始時からすべて保存しているという。


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URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.pasmo.co.jp/corporate/event/pdf/event_080911.pdf


(甲斐祐樹)
2008/09/12 12:16


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