9月17日、プレイステーション 3(PS3)向けに独占配信される新作アニメ「亡念のザムド」の報道関係者向け記者会見を開催した。記者会見には阿部敦、三瓶由布子、折笠富美子ら出演声優陣7名が登場し、作品の見どころなどを語った。
■ PLAYSTASION Storeで24日から独占配信。1話300~400円
|
忘念のザムド
|
亡念のザムドは「鋼の錬金術師」「交響詩篇エウレカセブン」などで知られるアニメ制作会社「ボンズ」が手がけるオリジナル新作アニメ。舞台は、我々の世界と似ているがどこか異なる世界。尖端島(せんたんとう)と呼ばれる島で、母と2人で暮らす主人公の少年・竹原アキユキ。いつも通り登校中に爆破事件に巻き込まれる。さらにアキユキは謎の光をうけ「ザムド」と呼ばれる異形の存在へと変化してしまう。
アキユキはザムドとしての力を抑えることができず、島に突如侵攻した北政府のヒトガタ兵器にまで襲いかかる。しかしヒトガタ使いの少女・ナキアミに助けられ、国際郵便船ザンバニ号に乗って島を離れることになる。アキユキはザムドの力を制御し、いつしか島へ戻ることを目標に世界へと旅立つ。
思考停止することによって石化してしまうザムドの力を制御すべく、成長していくアキユキの姿が作品の大きな見どころという。出演は阿部敦、折笠富美子、立花慎之介、石塚運昇、早水リサ、三瓶由布子、玉井夕海、小西克幸ほか。監督はTVアニメーション「妖奇士」で各話演出を務めた宮地昌幸。
亡念のザムドはテレビ放送ではなく、PS3向けのコンテンツ配信プラットフォーム「PLAYSTASION Network」にて有料で独占配信されるのも特徴。視聴にはネットワーク接続されたPS3本体が必要で、購入から3日間視聴可能なレンタル形式で販売される。料金は1話あたりSD版が300円、HD版が400円。9月24日の配信スタート以降、毎週新エピソードを追加していく。全26話の予定。
■ 声優陣による見どころ解説~「ガムシャラさ」に注目して
|
亡念のザムド声優陣のみなさん。左から桑島法子、小西克幸、三瓶由布子、阿部敦、折笠富美子、玉井夕海、浜田賢二
|
17日の記者会見は、第23話アフレコ収録後のスタジオで行われた。本作で初めて主役を務めるというアキユキ役の阿部敦は「アニメのお約束をあえて無視している部分があって、実に新鮮な作風になっていますね」と作品を評価。そして「ガムシャラに頑張っている人が本当は格好いい、そう思ってもらえる作品」と見どころを語った。
主人公らが乗り込むザンバニ号の船長・紅皮伊舟を演じた玉井夕海は、作品の見どころを「(キャラクターの)熱さ」と説明。「ダッシュする力が不足しているというか、何かをあきらめがちな現代にあって、自分自身で駆け抜けていく重要さが伝わってくるはず」「私自身は声優としては7年ぶりの出演。ぜひ温かい目で見てほしい」とコメントした。
アクシバ役の小西克幸は、PLAYSTATION Networkでの独占配信という初の試みについて言及。「PS3での配信の特徴を活かした意欲的な仕掛けが、実は盛り込まれている。これまでの枠にとどまらない、スタッフが本当に作りたいものを作れていると思う」とPS3配信作ならではのポイントを明らかにした。
アーム役の浜田賢二も「第1話を実際に見たが、映像と音楽が素晴らしい作品になってる。PS3 限定ということでやや敷居は高いかもしれないが、なにかしら興味をもってもらえれば」とファンに向けてメッセージを寄せた。
このほかにもヒロインの西村ハル役である折笠富美子が「キャラクターの一言一言の格好良さ」、ナキアミ役の三瓶由布子は「独特な世界観と画面の美しさを、ぜひ楽しんでほしい」、ユンボ役の桑島法子は「人情味あふれるキャラクターや、複雑に絡み合う人間関係などが魅力の素敵な作品」とそれぞれの視点で見どころやメッセージを語った。
また記者会見最後には、阿部が「作品のストーリーにしてもスタッフの取り組みにしても、一生懸命頑張ることの大切さが視聴者に伝わる作品になったと思う。本当に面白い作品なので、ぜひご覧ください」とファンに呼びかけた。
■ URL
亡念のザムド
http://www.xamd.jp/
■ 関連記事
・ PS3/PSP向け動画配信が9月24日に開始。「亡念のザムド」など配信
(森田秀一)
2008/10/06 12:09
|