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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ウィルコム、無線LAN経由でネットが利用できるモバイルルータ

どこでもWi-Fi

東京ゲームショウ2008会場に展示されていたどこでもWi-Fi
 ウィルコム、バッファロー、三洋電機の3社は、ウィルコムの回線を利用して外出先でインターネットに接続できる無線LAN機器「どこでもWi-Fi」を共同開発、ウィルコムから2009年春に発売すると発表した。

 どこでもWi-Fiは、IEEE 802.11b/gに準拠した無線LAN機能と、ウィルコムの「W-SIM」に対応した無線LAN機器。W-SIMを装着した状態であれば、無線LAN搭載のPCやモバイル機器からどこでもWi-Fiに接続し、ウィルコム回線を通じて外出先などでもインターネット接続が可能になる。インフラストストラクチャモードでの接続となるため、複数の無線LAN端末からどこでもWi-Fiを利用することもできる。

 なお、有線LANポートを搭載していないため、インターネット回線はウィルコム経由のみとなり、従来の無線LANアクセスポイントのように有線LANを無線LAN化する機能は持たない。

 バッファローの無線LAN設定システム「AOSS」にも対応し、ボタン操作のみで対応機器の無線LAN設定を行える。セキュリティ面では64/128bitのWEP、WPA/WPA2(TKIP/AES)をサポートする。

 また、PHSならではという低消費電力性を活かし、電源には三洋電機の充電池「eneloop」を採用。単3形のeneloop4本で動作し、約1000回の繰り返し充電が可能という。

 本体サイズは70×30×110mm(幅×奥行×高)、重量は約270g(eneloop4本含む)。同梱のW-SIMはアルテル製の「RX420 AL」で、4x/2x/1xパケット方式やフレックスチェンジ方式、64k/32kPIAFSに対応。W-OAMにも対応し、最大204kbpsで通信できる。

 発売日時や価格などの詳細は、決定次第改めて公表する予定。なお、同製品は10月9日より幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2008」のモリゲームズブースでプロトタイプが展示される。

 会場の説明員によれば、eneloopでの動作時間は約2時間程度で、アルカリ電池などに交換しても動作は可能という。本体での充電は対応せず、充電には別途充電器を利用する。複数台の端末による接続が可能なため、ウィルコム契約ユーザー以外がどこでもWi-Fiを利用することも可能だが、現時点で契約ユーザー以外の利用は特に禁じていないとした。


本体にW-SIMスロット eneloop4本で動作

接続イメージ

本体前面
背面カバーを外したところ

本体上面。AOSSボタンや電源ボタン、RESETスイッチ搭載 左側面にはW-SIMスロット。下にあるのはAC給電用コネクタ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/10/09/index.html


(甲斐祐樹)
2008/10/09 11:54


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