Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
@nifty、ネットの話題を集めて記事を作成するニュースサイト

 @niftyを運営するニフティは、ブログサービス「ココログ」の情報発進力強化を目的とした「ココログニュース」を10月15日に開始、合わせてココログトップページのリニューアルを同日に実施した。


ネット上の盛り上がりや考察などからニュースをピックアップ

ココログニュース
 ココログニュースは、ネット上で盛り上がっている話題やブログ上での考察といったユーザーの声をニフティが再編集し、ニュースとして提供するサイト。システムはココログをベースに独自のカスタマイズを行っており、PCおよび携帯電話の両方から無料で閲覧できる。

 ニュースは「国内」「海外」「エンターテイメント・芸能」「スポーツ」「IT・インターネット」「ブログ発」といったカテゴリごとに掲載。ニュースの文章はニフティのスタッフが執筆するが、現在掲載されている記事はWebニュースやブログの記事を元に書き起こしたものが中心で、ニュースソースとなるブログや記事はニュースの本文ではなく記事下部にリンクされる。

 @nifty内のコンテンツとも連動。音楽ブログ「NMN」、犬との暮らしをテーマにした「dog actually」、映画ブログ「HotTrash.com」の記事をココログニュースへも配信する。また、ココログニュースの記事はココログの管理画面やココログのトップページにも表示される。

 一般ブロガーのオリジナル記事を取り入れる施策も予定しており、特定のブロガーを「特派員」として採用し、ココログニュース用のオリジナル記事を募集するという。また、ブロガー向けにテーマを出題し、テーマに沿ったエントリーでココログニュースに参加してもらう仕組みも検討しているとした。

 ニフティ サービスビジネス事業本部 コンシューマメディア部の佐藤寛次郎マネージャーは、ココログニュースのコンセプトについて「ブログパーツといったブロガー向けのソリューションとは別に、ブログを読む人にとってのコンテンツを拡充する」と説明。「マスメディアの視点だけではなくさまざまな見方でものごとを深掘りするジャーナリスティックな視点でニュースを提供していく」と語った。

 PVの目標値は「単体ではなくココログ全体のPV向上を目標とした施策」とした上で、現在は月4億PV程度のPVを「2009年3月までに5億PVまで向上したい」との意気込みを示した。


スパムブログ対策も積極化。「スパムブログの発信源を減らす」

 今回のココログニュースは、ココログのメディア力強化を目的として提供されるサービス。ニフティではココログニュースの提供とは別に、ココログのスパムブログ対策にも積極的に力を入れており、アップロードファイル容量の1MB制限、スパムブログ削除を利用規約で明文化するといった施策を実施している。

 こうしたスパムブログ対策についてニフティ コンシューマメディア部 前島一就ゼネラルマネージャは、「ココログのサービス開始から5年が経ち、ブログとしてのメディアパワー強化に向けてブログの品質を向上させたい」との理由を説明。「ココログは他ブログに比べてスパムが少ない方だが、その状態を維持していきたい」との考えを示した。

 ファイル容量の制限については「スパムブログの対象となる一部ユーザーだけを制限するのが一番だが、それを実現するための決定打となる技術がない」と説明。「これまでもスパムブログを防御する施策は講じているが、ココログがスパムブログの発信元となってしまう危険性がある」としたほか、「システムのキャパシティにも負荷がかかり、他のユーザーに対してレスポンスや帯域で迷惑をかけてしまう」とし、「業界的にも標準なサイズである1MBに制限した」と語った。

 この施策に加えてスパムブログと思われるブログは削除するという利用規約の改定も実施。機械的に投稿されているなど明らかにスパムと思われるブログは削除し、判断が難しい場合にはブログ管理者に連絡を取った上でスパムブログと判断したものは削除する。


 こうしたスパムブログ対策で、ココログのブログ数のうちスパムブログと思われる15~25%程度を削除できると前島氏は説明。一方、ココログ全体のPVとしては「数%程度しか減少しないと見ている」とし、「AdSenseの収益的にも大きな影響はなく、自信を持って進められる」とした。

 スパム対策でシステムの負荷を減らすことで、ファイルアップロード容量制限の緩和も可能だという。前島氏は「1MBは最低限の制限で、システムの余裕が出てくれば少しずつ制限を緩和できるだろう」とした。

 なお、ニフティでは以前に、1年間更新のない無料ブログ「ココログフリー」を削除するとの施策も行っていたが、「実際には該当するブログの更新頻度が上がった」と前島氏は説明。「削除の該当ブログへ通知を行った際には、該当ブログのエントリー数が10倍に跳ね上がった」とし、「この施策を機に退会するユーザーがいるのでは、と懸念していたが、実際にはエントリー数が増えるという良い方向に向かった」とした。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nifty.co.jp/cs/08shimo/detail/081015003421/1.htm
  ココログニュース
  http://news.cocolog-nifty.com/

関連記事
ココログがスパム対策強化。利用規約でスパムブログ削除を明文化
ココログ、全ブログでアップロードファイル容量を最大1MBに制限


(甲斐祐樹)
2008/10/15 14:27


BB Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.