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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
手塚治虫公式サイトがリニューアル。ニコニ・コモンズに作品提供

手塚治虫公式サイト
 手塚プロダクションは、同社の手塚治虫公式サイトを11月3日に全面リニューアルした。電子書籍や動画配信について全作品の無料プレビュー化を進めるほか、ニワンゴの著作物管理サイト「ニコニ・コモンズ」に作品を提供する。

 今回のリニューアルは、手塚治虫の生誕80周年記念事業として行われるもので、1996年に開設された手塚治虫公式サイトの全面リニューアルは2000年11月3日以来8年ぶり。また、2009年には日本語版に加えて英語版、韓国版の公式サイト公開を予定している。

 リニューアル最大の目的は同サイトの持つデータベースのオープン化で、手塚治虫作品の情報や手塚治虫と交流があった人物とのエピソード、ファンの作品やキャラクターに対する想いを蓄積できる場としてシステムを開発。今後はこのデータベースを一般向けに開放し、ブログなどでデータベースを引用した情報を掲載できるようになるという。

 手塚治虫作品の電子書籍や動画など約700タイトルのプレビューも無料で提供。当初は第1巻や第1話の冒頭が中心となるが、今後は全巻全話のプレビュー提供を予定する。

 電子書籍はパピレスの「Renta!」を、動画配信はニワンゴの「ニコニコ動画」を採用。どちらもブラウザ上でプレビューでき、電子書籍は冒頭の数ページ、動画は冒頭の10分程度を視聴できる。

 合わせて手塚治虫作品をニコニ・コモンズに提供することも発表。ユーザーはニワンゴの動画投稿サービス「SMILEVIDEO(ニコニコ動画)」にアップロードされた公式動画を二次創作に利用できるほか、手塚治虫作品をテーマにした作品を自ら制作して投稿・公開することもできる。

 ニコニ・コモンズへの作品提供について手塚プロダクションは、「元々用意している素材だけでなく、手塚が残したイメージやストーリーについても二次創作も含んでおり、ユーザーの自由な創作をこの場に限り認めた」と説明。「ドワンゴとニワンゴが集めているクリエイターによってどんな作品が生まれるかを期待している。また、手塚作品は非常に数が多く、若者が集まるニコニコ動画という場で作品への接触機会を増やすという目的もある」とした。


電子書籍や動画の冒頭を無料で閲覧・視聴できる


関連情報

URL
  手塚治虫公式サイト
  http://tezukaosamu.net/


(甲斐祐樹)
2008/11/04 12:47


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