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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
東京電力グループのブロードバンド戦略

東京電力 桑田昭情報通信事業部長
 NBA東京セッションの2日目は、「東京電力グループのブロードバンド戦略」と題し、東京電力の情報通信事業部長である桑田昭氏が講演を行なった。

 東京電力は、上り下りともに最大100MbpsのFTTHサービス「TEPCOひかり」を東京23区および三鷹市、武蔵野市に展開。また、同社が出資する東京通信ネットワーク(TTNet)はTEPCOひかりに加え、イー・アクセスやフレッツ・ADSLなど様々なブロードバンドサービスを提供している。2003年4月にはTTNetと法人向けサービスを提供するパワードコムとを合併、他地域の電力系新電電グループと連携を図っていくという。TTNetとパワードコムの合併について桑田氏は「他の地域系会社はTTNetのように合併しないのかという報道もあったが、現在は電子政府という考え方が中央政府や地方自治体で進められており、地方の回線需要はまだ伸びると判断している」とコメント。地元に本社を構えるということが住民の信頼を得られる1要素であるとし、TTNet以外はパワードコムとの合併をすることなく、地元に根付いたビジネスを展開していく方向性を明らかにした。

 また、東京電力が出資するテプコケーブルテレビ(T-CAT)について「なぜ電力会社がケーブルテレビなのかと不思議がられる人も多いだろうが」と前置きした上で、「送電線や鉄塔の建設によって地上波の電波が乱れる場合があるため、これを保障するためにサービスを提供している」と説明。現在は有料の多チャンネル放送やCATVインターネットサービスを提供するまでに事業を拡大しているとした。そのほかスピードネットの提供する無線アクセスサービスや東京電力の光ファイバ芯線貸し事業にも触れ、ブロードバンドのインフラ事業について幅広い事業展開を行なっていることを説明した。

 ここで桑田氏はコンテンツについて「現在のFTTH市場は立ち上がり段階で、魅力あるコンテンツが揃っているとは言いがたい状況にある」とコメント。同社のコンテンツに対する取り組みについて語った。

 東京電力は吉本興業と共同で「キャスティ」を設立、2002年4月に事業化したのちにTEPCOひかりユーザー向けのコンテンツサイト「キャスティ」を開設している。ほかにもTTNetが運営する映像配信サイト「Powerbroad」、関西電力が中心となって発足したコンテンツ配信の研究会「BBit-Japan」など、コンテンツ面でも多角的なアプローチを行なっていると語った。

 桑田氏は「FTTH事業が成功するためにはコンテンツの収集、開発体制の構築が必要」としたうえで「コンテンツの制作には複雑な業務構造も絡むため、権利処理を徹底する必要がある」と指摘。他社とのパートナーシップによるコンテンツ事業への参入も積極的に行なっていくとした。


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  関連記事:パワードコムとTTNet、来年4月に合併へ
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/127.html
  関連記事:キャスティ、さとう珠緒や中川家などが出演する「casTY」
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/10/22/casty.htm
  第5回 NAB東京セッション
  http://www.nabtokyo.jp/


(甲斐祐樹)
2002/12/04 17:26
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