|
携帯電話からもLive フォトを利用可能に
|
マイクロソフトは、Windows Liveの携帯電話向けサイトを刷新した。同社は3日にWindows LiveのPCサイトを刷新しており、SNSの要素を加えた「ホーム」「プロフィール」「知り合い」などのページが利用できるようになった。今回から携帯電話でも同様のページを閲覧できる。
ホームでは、各種サービスへのリンクをはじめ、「つながり」登録したユーザーの更新情報を確認できる。プロフィールページに表示する一言メッセージを更新することも可能。また、Live フォトのアルバムを閲覧できる。自分のアルバムはもちろん、共有設定している他のユーザーのアルバムも表示可能だ。
Live フォトの携帯電話向けページでも、「つながり」ユーザーが新しく追加した写真を更新情報としてサムネイルで確認できる。個別の画像閲覧ページでは、コメントの書き込みや、画像のダウンロードが可能。ダウンロードする画像は、携帯電話に最適化したファイルサイズへ自動変換したものになる。画像の追加は、現時点ではWindows Mobile搭載端末からのみ可能。その他の携帯電話については、メールに添付してアップロードできる機能を2009年2月頃に追加する予定だ。
|
|
|
「つながり」の更新情報
|
アルバム内の画像をサムネイルで確認可能
|
個別画像ページ。ダウンロード用のファイルサイズを記載
|
■ 「Windows Live フォト」の閲覧・投稿が可能なガジェットを近く公開
|
Windows Live フォトガジェット
|
このほか、写真共有サービス「Windows Live フォト」と連動するWindows Vista用のガジェット「Windows Live フォトガジェット」を16日にリリースする。Windows Liveプロモーションサイトから無償ダウンロードできる。
「Windows Live フォトガジェット」は、Live フォトのアルバムに保存した画像を、Webブラウザを使用することなく、デスクトップ上のガジェット内で閲覧できる。また、ローカルにある画像をガジェットにドラッグ&ドロップすることで、Live フォトにアップロードできる。
PCや携帯電話のメールを利用して、Live フォトへ画像を投稿するための設定もフォトガジェットから行える。ガジェットで「写真の追加」画面を表示し、「電子メール投稿」のリンクをクリックすると、Webブラウザが立ち上がり、メール投稿の設定ページが開く。そこで投稿に使用するメールアドレスの登録などを行う。なお、同機能はブログサービス「Windows Live スペース」のメール投稿を応用したもので、画像の保存先がLive フォトのアルバムになっている。
|
|
|
アルバム内の画像を一覧できる詳細画面
|
画像アップロード画面
|
ガジェットの概要
|
■ PCのコアプラットフォームはWindows 7、アプリやサービスはLive
マイクロソフトは11日に記者説明会を開催し、Windows Liveの新機能について紹介した。小野田哲也氏(コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部オンラインマーケティング本部Windows Live/Mobileグループディレクター)は、マイクロソフトがロサンゼルスで開催した開発者向けセミナー「PDC 2008」の内容を要約し、Windows 7とWindows Liveの関係について説明した。
「Windows 7はPCのコアプラットフォームとなり、メールクライアントなどのアプリケーションやWebサービスをWindows Liveで提供する」と話す。例えば、これまで、OutlookやWindows メールのアドレス帳はPC内に保存されていたが、Windows Liveによって、オンライン上のアドレス帳と同期することで、あらゆるデバイスから同じアドレス帳を参照できるようになる。
また、PDC 2008で発表されたクラウド向けプラットフォーム「Windows Azure」のコンポーネントに含まれる「Live Services」について説明。Live Servicesでは、Windows Live IDによる認証やソーシャルグラフ(アドレス帳の機能)、Messengerのプレゼンス情報、検索機能などを開発者向けに提供する。Live Servicesを通じて携帯電話やゲーム、カメラ、テレビなどの機器が連携し、「撮る側と見る側をつなぐプラットフォームになる」とした。
|
|
|
Windows 7とWindows Liveの関係
|
Windows Azure
|
Live Servicesの位置付け
|
■ 今のところ携帯電話はオンライン上の画像を見るツール
吉井直子氏(コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部オンラインマーケティング本部Windows Live/Mobileグループ プロダクトマネージャー)は、12月3日に公開したWindows LiveのWebサービスに関する新機能を説明したほか、クライアントソフト「Windows Live フォト ギャラリー」の一部機能も紹介。ファイル同期サービス「Windows Live Sync」を利用することで、複数のPC間で画像を同期できる機能が新たに加わるという。
また、宇野誠氏(同プロダクトマネージャー)は、携帯電話向けの機能について説明した。Windows Liveの携帯電話向けサイトは、Windows Mobileでも、それ以外の端末でも基本的に同じインターフェイスになるが、Live フォトのページが異なる。Windows Mobileでは、PCと同じようにファイルを選択してアップロードできるが、通常の携帯電話ではページに「未対応」の旨が表示される。現状は閲覧のみであるため、「PCで大量にアップした写真を、どこでも見られるツール」という位置付けのようだ。
通常の携帯電話でLive フォトに画像をアップロードする方法として考えられているのは、メールに添付しての投稿になるが、投稿用メールの設定をPCで行うために手間がかかる。「2009年2月頃には、携帯電話でもメール投稿用のアドレスを設定できるようになる」という。また、携帯用アプリも考えられるが、「アプリにすると操作が煩雑になり、結局は使ってもらえない」。「例えば、写メを撮るとメール投稿のアイコンが表示されるなどすればわかりやすい」とした。
また宇野氏は、携帯電話向けのLive フォトについて「SkyDriveを使う動機付けになれば」と話す。「デジカメで写真を撮っても、PCに保存しっぱなしで、持ち歩いて見せることはあまりしない。クラウドに写真をアップしておけば、携帯電話でいつでも見られるというシナリオを提案したい」。
■ URL
Windows Live プロモーションサイト
http://go.windowslive.jp/new/
(野津 誠)
2008/12/11 18:55
|