総務省は24日、2008年度 第2四半期(2008年9月末)における電気通信事業分野の競争状況に関するシェアデータを公表した。NTT東西のFTTHシェアは73.4%、IP電話シェアは35.7%で、第1四半期に続いてシェアが拡大した。
■ ブロードバンド契約数は3000万間近に
ブロードバンドサービス全体の契約数は前期比1.4%増の2974.3万件で、3000万件突破が間近になっている。事業別シェアは、NTT東西が0.7ポイント増の48.5%と増加傾向を維持し、2位以降はソフトバンクグループが0.6ポイント減の15.6%、イー・アクセスが0.1ポイント減の6.1%。
サービス別に見ると、FTTH契約数は前期比5.2%増の1375.6万件。事業別シェアは、NTT東西が0.5ポイント増の73.4%で、全体の4分の3に近いシェアを獲得している。2位は電力系事業者の10.3%、3位はKDDIの5.5%、4位はUSENの4.1%。また、導入物件別のNTT東西シェアは、「戸建て+ビジネス」向けで0.1ポイント増の78.6%、「集合住宅」向けで1.0ポイント増の66.3%となった。
DSL契約数は減少傾向が続き、第2四半期時点で2.6%減の1196.7万件。事業別シェアは、ソフトバンクが0.1ポイント増の38.0%、NTT東西が0.2ポイント減の36.3%、イー・アクセスが0.3ポイント増の15.1%、アッカ・ネットワークスは0.2ポイント減の7.3%だった。
■ IP電話のNTT東西シェアは35%を突破。0AB~Jと050契約数はほぼ同数に
IP電話サービスの利用番号数は、前期比4.2%増の1905万件。内訳は0AB~J番号が9.9%増の951万件で、050番号は1.0%減の953万件と、ほぼ同数になった。全体シェアは、NTT東西が1.4ポイント増の35.7%、ソフトバンクBBが1.4ポイント減の22.6%、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が0.6ポイント減の16.2%が続いている。
0AB~J番号のシェアは、NTT東西が1.0ポイント減の71.4%と、前期に続いて減少。第2位のKDDIは1.2ポイント増の12.0%とシェアを伸ばした。また、第3位のケイ・オプティコムは0.2ポイント減の6.2%。
050番号シェアは、ソフトバンクBBが0.6ポイント減の45.1%、NTT Comが0.5ポイント増の32.4%、KDDIは0.2ポイント減の7.9%だった。
■ URL
報道資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/081224_4.html
■ 関連記事
・ 総務省調査、NTT東西のFTTHシェアは72.9%と引き続き増加傾向
(村松健至)
2008/12/24 18:28
|